福大大濠準V 池田ツインズの夢あと一歩

西日本スポーツ

決勝で福岡第一に敗れ、引き揚げる福岡大大濠の池田虎(手前)ら選手たち 拡大

決勝で福岡第一に敗れ、引き揚げる福岡大大濠の池田虎(手前)ら選手たち

福岡第一の谷口(左)に面を決める福岡大大濠の池田虎 龍谷の與賀田(左手前)を攻める福岡大大濠の西口

 ◆玉竜旗高校剣道男子決勝:福岡第一〈大将同士〉福岡大大濠(29日・福岡市照葉積水ハウスアリーナ)

 2008年以来の福岡勢対決で敗れた福岡大大濠は6年ぶり8度目の頂点に手が届かなかった。

 宿敵に惜敗した決勝の後、福岡大大濠の森大樹監督は会場の隅に選手たちを集め、悔しさを押し殺しながら告げた。「これが勝負。頑張ってきたのは間違いない。胸を張れ。泣かれると俺がつらい」

 選手が涙に暮れた決勝は大将同士にもつれ込んだ。池田虎ノ介(3年)は決勝の相手副将との一戦で今大会最初の出番を迎えていた。「気持ちも体も準備はしていた」と万全の状態。副将から2回目の延長で面を奪い、大将に対した。

 相手の田城徳光(同)とは中学から何度も竹刀を交え、手の内は知り尽くしていた。ただ相性は良くない。中学では0勝4敗、高校ではこの試合前まで1勝4敗3分け。個人的にも、チームのためにも池田虎が求めたのは勝利だけだった。

 しかし、田城が一枚上手だった。池田虎は3回目の延長で面を決められた。「最後だったので勝ちたかった」。福岡大大濠は福岡県大会決勝で福岡第一に敗れ、8月の高校総体出場を逃した。現チーム最後の試合に敗れ、余計に悔しさも募る。

 池田虎と兄で次鋒の龍ノ介(同)は双子。兄弟には、頂点に立ちたい理由がもう一つあった。2人の曽祖父、祖父、父が3代続けて玉竜旗を制し、優勝すれば4代連続となるところだった。その願いは昨年の全国中学校大会に出場し、中村学園女子(福岡)に進学予定の妹胡春(中村学園女子中3年)が受け継ぐ。

 先鋒の西口知成(3年)も会場を沸かせた。準々決勝、準決勝で10人抜きを達成し「集中できていました。負けて悔しいけど、やれることはやれました」と満足そうな笑みを浮かべた。それでも平成最初の王者(1989年優勝)は令和最初のVを逃した。8度目の優勝は2年生副将の小畦直らに託される。 (森本博樹)

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