相手好守にも「いいね〜」初の夏切符、富島にタイガー・ウッズの教え

西日本スポーツ

 ◆高校野球宮崎大会決勝:小林西0―4富島(29日・KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)

 富島が“タイガーの精神”で、夏の甲子園初出場を決めた。自分たちの好プレーはもちろん、相手のファインプレーに対しても、ベンチ内で「いいね」と言い合う。浜田登監督が、プロゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(米国)がグリーン上で、相手がカップインしそうになった時に「入れ!」と叫ぶエピソードを知ったことが、きっかけだったという。

 「相手のいいプレーに対して、こっちが残念となると、脳がいい状態にならない。だから相手も褒めるんです」と浜田監督。この“ウッズのやり方”に納得したナインは好プレーが出れば敵味方関係なしに、ベンチで「いいね~」と大絶賛。まさしく究極のポジティブ・シンキングだ。

 この“積極的な心”が決勝の大舞台でも、しっかりとモノを言った。4番の黒木剛志(3年)は1回の先制中前打に続いて、3回には公式戦初アーチを右翼席へ放ち「やっぱり、初めてはうれしいですね」と笑顔。右翼の内山大夢(同)も7回無死一塁の守備で、右翼線に落ちる飛球をダイブして好捕、併殺を完成させ、エース黒木拓馬(同)は準決勝と決勝で、連続完封をやってのけるなど、まさに“いいねのプレー”を連発だ。

 浜田監督が7年前に監督に就任時には、部員5人しかいなかった廃部危機から、昨春のセンバツ初出場に続き、初の夏切符。2008年の宮崎商監督時代に夏出場を経験した同監督は「春と夏では、やっぱり全然違います。この子たちを、何としても夏に連れて行ってやりたかった。勝てて良かったです」。この夏にいくつも“いいね”を積み重ね、創立103年の伝統を誇る県立高が悲願をかなえた。 (喜瀬雅則)

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ