気象予報士のW杯予報「日本有利」な理由 元ラガーマン斉田季実治氏

西日本スポーツ

 9月20日開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会まで8月1日で残り50日。NHK「ニュースウオッチ9」の天気コーナーに出演しているイケメン気象予報士の斉田季実治氏(43)は、熊本・済々黌高ラグビー部出身で県選抜チームに選ばれるほどのハードタックラーとして鳴らした。ラグビーは天気がプレーに大きく影響する。斉田氏はW杯期間中の厳しい残暑とともに、高温多湿の気候も日本代表を後押しすると“予報”した。(取材・構成=大窪正一)

■トライよりタックルに喜び成功体験つかむ

 ―ラグビーは「黄戦(きなせん)」の愛称で知られる熊本・済々黌高から始めた。

 「5歳上の兄がラグビーをしていた影響もあり、中学2年生の頃、済々黌が花園予選の(熊本県)決勝で負けたのをテレビ観戦した。進学はクマタカ(熊本高)と迷っていたが、済々黌でラグビーをやって花園へ、野球部の応援で甲子園と思った」

 ―ラグビーの魅力は。

 「当時は高校からラグビーを始める人も多かった。中学時代にさまざまなスポーツをやっていた選手が集まり、それぞれの特技を生かして勝利を目指すのが楽しかった。投げるのも、蹴るのも、当たるのも。高校時代はずっとオープンフランカー。1年生の夏合宿でたまたま1年生の練習試合で初トライして、夢中になった。高校時代はラグビーしかしていない(笑)」

 ―チームメートにはその後、法大や九州電力で活躍した前田健介さんもいた。

 「失点を減らせば、絶対的エースの彼がトライは取ってくれる。だから自分はタックルを頑張ろうと思った。トライよりタックルに喜びを感じた。逆(ヘッドの)タックルもお構いなし。いつも右肩からタックルしていたので、右目の下にいつも傷をつくっていた。今も右耳だけ柔道選手のように血がたまり『ギョーザ耳』になったまま(笑)」

 ―ハードタックラーとして県選抜にも選ばれたがチームとして花園は届かなかった。

 「2年冬の新人戦決勝で、その前年度に花園に出場したばかりのクマタカを破って優勝できた。クマタカの同学年にはのちに日本代表も経験する向山昌利選手がいて、手ごわかった。花園予選では早々と花園に出場することになるクマタカと当たり、負けてしまった。東福岡高の同学年には月田伸一選手もいるなどすごい選手ばかりで大学では本格的にやろうとは思わなかった」

 ―それでも、進学した北大時代は医学部ラグビー部が母体だったサークルと函館の水産学部キャンパスにあるラグビー部の二つでプレーした。

 「やはりラグビーが好きだった。花園には行けなかったが、新人戦で優勝できたり、県選抜に入ったり、成功体験をつかめた。何かを頑張ってやる意義を体で感じ取った。水産学部のラグビー部はつぶれかかっていて知り合いを集めて試合に出ていた。キックもラインアウトの投げ入れも全部自分がやっていた」

 ―北大卒業後は北海道文化放送で記者も経験。大学在学中に取得した気象予報士の資格を生かして気象予報会社に転職した。ラグビーが人生に影響している点は?

 「何でもチャレンジする精神を培えた。その根底にはラグビーがある。ラグビーはそれぞれが得意分野を生かし、勝つという目標に一丸となる。私が出演しているテレビ番組も似ている。自分は気象予報士という役割に全力を尽くし、いい番組づくりに貢献する―。その思いが強い」

 ―気象予報士以外にも防災士、危機管理士の資格を持つ。ラグビーのポジションの専門性にもつながる。

 「民放のテレビ局時代は数年ごとに部署が変わっていた。専門性を持ってテレビに関わりたいと思うようになり、気象予報士の資格を生かそうと考えた。高校時代に夢中になったタックルのように、改めて考えてみると、自分の強みを生かして貢献していくという私の人生はラグビーで培われたといえるのかな」

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