ソフトバンク夏バテ零封負け 月間負け越し2度は工藤政権初

西日本スポーツ

 ◆西武2―0ソフトバンク(31日・メットライフドーム)

 不快指数が急上昇ー。工藤ホークスが7月最後の試合で今季7度目の零封負けを喫した。タカ打線が高橋光の攻略に失敗し、西武に0‐2。7月30日の今井に続き、甲子園V右腕に苦しめられて2連敗だ。

 7月は11勝12敗となり、5月に続き、月間負け越しとなった。工藤監督就任以来、シーズン2度の月間負け越しは初だ。2位日本ハムと再び0・5ゲーム差に接近。3位西武にも3ゲーム差に詰め寄られた。寝苦しい「熱パ」が押し寄せている。

■9回代打攻勢実らず

 土壇場での代打攻勢も実らなかった。2点を追う9回。2死から代打で登場した長谷川勇が、西武守護神の増田から右翼線へ二塁打を放った。続く打席も代打の栗原。一発が出れば同点の場面だったが、追い込まれてからのフォークを打って出ると力ない投ゴロに倒れた。わずか4安打の零封負けで、連敗。楽天に勝利した2位日本ハムに、0・5ゲーム差に迫られた。3位西武も3ゲーム差で接近している。

 試合後、メットライフドーム名物の長い階段を上る工藤監督の足取りは当然、重い。「本当、ピッチャーはナイスピッチング。この西武打線をトータルで考えて2点というのは、ピッチャーに責任はないと思ってますんで」。悔しさをにじませながら、指揮官はそう投手陣をねぎらった。直接的に口にしなくとも、その言葉には打線のあまりの元気のなさにいら立ちがにじんでいた。

 打線は2日連続で甲子園V右腕に苦しめられた。相手先発は、2013年夏の甲子園で前橋育英(群馬)を優勝に導いた高橋光。前日7月30日は、16年夏に作新学院(栃木)で全国制覇を果たした今井に6回2得点とてこずり黒星を喫したが、一夜明けたこの日も「甲子園の星」を打ちあぐねた。

 最悪の事態は免れてプレーボールを迎えた。30日のカード初戦は、4番デスパイネが2打席目に立つことなく途中交代。首脳陣に体調不良を訴え、試合中に1人宿舎に戻り静養した。それでも一夜明けたこの日は元気に球場入り。通常通り試合前のフリー打撃でも快音を響かせ、見守った指揮官も「安心しました」と胸をなでおろし、主砲をスタメンで4番に据えた。だが打線全体は前夜のデスパイネのような「夏バテ感」を露呈。高橋光に6回までわずか2安打と、完全に手玉に取られた。

 打線がスコアボードに「0」を並べ続ける苦しい展開の中、8回に甲斐野が2点を失いそのまま試合は終了した。7月は11勝12敗で、5月に続いての負け越し。シーズン2度の月間負け越しは、工藤政権下では初の事態だ。「みんな一生懸命やった結果というのは重々僕もわかっている。ランナーを出しての1本というところでどう集中していくか。最後で西武さんにその集中力で打たれた。しっかり明日はやり返す」。階段を上りきった指揮官は3戦目の雪辱を強く誓ったが、打線の奮起なくしては首位の座も危うい。 (倉成孝史)

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