ソフトバンク千賀今季チーム初完封 2安打!”志願”の135球!!

西日本スポーツ

今季初完封で10勝目を挙げ、甲斐(左)と抱き合って喜ぶ千賀 拡大

今季初完封で10勝目を挙げ、甲斐(左)と抱き合って喜ぶ千賀

千賀の年度別登板成績 パ・リーグの順位

 ◆日本ハム0-2ソフトバンク(2日・札幌ドーム)

 首位攻防の初戦でエース千賀滉大(26)が2位日本ハム打線を圧倒した。わずか2安打に抑え、今季チーム100試合目で初の完投勝利を完封で飾り10勝目。自身の2桁勝利は4年連続だ。チームにとっても完投勝利と完封は約1年ぶり。打線も前日1日に2発を放って勝利に導いた4番デスパイネが決勝打。エースと4番が負けられない一戦の重圧をはね返し、2位とのゲーム差を2・5に広げた。

■今季100戦目 初完投星

 チーム100試合目の節目で、千賀が突き破った。8回までで球数は118球。リードは2点。「行くっていう目をした」。首脳陣に、自らサインを送り続け続投を“志願”した。9回2死から渡辺にフォークを中前にはじき返されたが、一呼吸置いて気持ちをリセット。代打田中賢にカウント1-1から2度首を振って選んだ、135球目はスライダー。ゴロを処理した一塁内川がベースを踏むと、一人で投げきった右腕の顔がようやく緩んだ。

 「なかなか、できなかったのでうれしいです」。前カードの西武戦は初戦から5人、5人、前日1日は7人の投手による継投の総力戦だった上、この日は移動ゲーム。「中継ぎがたくさん出ていたから、最初から一人でいくつもりだった」。後半戦2連敗中だったエースが意地を見せ、今季チーム初めての完投勝利を完封で飾った。

 これで4年連続の10勝に到達。得点圏に走者を進めたのは、先頭から連続四球を与えた8回だけ。このピンチもバントさえ許さず。最速は156キロで8三振を奪い、被安打2の快投だった。球団では2011~15年(5年連続)の摂津正以来で、8月2日での到達は自己最速だ。「4年(連続)というと、その間大きなケガをせずにやってこられたんだなと思う」と少しだけ感慨に浸った。さらに、育成ドラフト出身投手としては元巨人の山口鉄也に並ぶ最多の通算52勝目でもあった。

 3桁の背番号からはい上がり、いまや球界を代表する投手になった。最速161キロをたたき出す右腕だからこそ分かる感覚がある。高校3年で163キロを計測した岩手・大船渡の佐々木朗希投手の投球を目にし「とにかくケガをしないでほしい」と願っていた。

 出力が大きければ当然、体への負担も大きくなる。「140キロなら200球でも、何球でも投げられる」と違いを語る。球速が上がりながら、昨季5度だった120球以上の試合が、すでに10度に達している事実が心身両面での成長を物語る。

 首位攻防の初戦に勝利し、2位日本ハムとの差を2・5ゲームに広げた投球を、工藤監督も手放しでたたえた。「こういうところで期待に応え、最高の投球をしてくれるのは、エースとして自分がしっかりしなければいけないという証明」。シーズンは残り43試合。頼もしいエースが腕を振り続ける。 (鎌田真一郎)

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