HKT「滝行か」汗だくツアー HKT月イチ活動報告(上)
約4年半ぶりとなる九州7県ツアー「あの支配人からの、卒業。」を7月21日にスタートさせたHKT48。指原莉乃や兒玉遥らが卒業し、松岡菜摘や本村碧唯らがけん引する新体制での「最初の一歩」は、センターから後列の端まで全員が必死になって作り上げた珠玉の2公演となった。スタッフや演出家の厳しい叱咤(しった)を受けながらリハーサルを重ね、上下を問わず意見を出し合って、思いを一つにしていったという「新生HKT」。新たな旅の始まりを、4期生の小田彩加(20)、武田智加(16)、地頭江音々(18)、豊永阿紀(19)の4人と振り返った。(古川泰裕)
-夏が始まった
豊永 今年は野外のイベントが…。
小田 めちゃめちゃ多い。毎年TIFだけ、ぐらいなイメージ。あとKBCオーガスタ?。
豊永 私たちが(HKTに)入る前は、イナズマロックフェスとかも出てた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とかもあったけど。
小田 そうUSJ。
武田 やってみたかったなー。
-48の姉妹グループが交代で出演していた
豊永 全部、話だけで(笑)。
-7月14日、東京・テレビ朝日でのイベント出演。野外ステージでたっぷり汗をかいた
豊永 夏が始まった感じ。
小田 めっちゃ暑かった。蒸された。
豊永 でも、福岡市役所の前でも春にやってたり。フェスっていうか野外が多くなった気がする、今年。今月だけじゃなくて。
地頭江 いろんなイベントに出るようになった。
豊永 それが超楽しい。あと、どんたくの前夜祭とかも。
小田 地元が多いかも。
武田 福岡(での出演)増えた気がする。
小田 うれしい。
-21日のツアー初日に向かっていくような日々
豊永 すごかったね。
武田 すごかった。楽しかった。これまでで一番「詰めた」ツアーだったなって思いました。
豊永 準備期間が今までより長くて。間にイベントとかあったっていうのもあるだろうけど。
武田 ちゃんと作り上げるというか。
小田 焦ってるよりは、ちょっと余裕があって、「固める」時間もあった。でも、その分ね…。
豊永 各々次第っていう感じもあったから、早すぎて。逆に。でもその気持ちって言うのを、メンバーと前々日に話して…。
小田 夜までね。どんくらいやったんやろ。
武田 2、3時間しゃべってた。
小田 そんなに感じなかった。
-メンバーで円になって話した
豊永 なつさん(松岡菜摘)とかが「話そう」って言ってくださって。
小田 初めてだった。あんなおっきいの。
豊永 本当に全員で話したっていうのがあったから、達成感っていうものが、全然違ったと思います。
小田 その次の日のリハーサルは、みんなで声出して歌いながら、もう「本番」みたいな。顔もつくって、汗もめっちゃかいて。それがめっちゃ楽しかった。
武田 すごく余裕持ってできたなと思いました。ツアー自体を。これまではリハもやるし「固め」もやるけど、個々がやっといて、みたいな。で、本番みたいな感じが強かったから。その分、前日も前々日もやって、みんなで一個になった状態で初日ができたので、安心感が強かった。
豊永 今までも「やったるぞ」っていう気持ちは持ってたけど、ものの見方が「HKT48として」やるぞ、っていう気になったというか。それは話し合いがあったっていうのもあるし、ちゃんとしたツアーでサンパレスに戻ってきたのは(自分たち4期生の)お披露目ぶりだったし、後輩も増えたしっていう立場の違いもあったんじゃないかな。前回のツアーは、私たちが一番下の期だったんですよ。20人くらい後輩ができてやるのは初めて。
-4期生の初ステージはツアーだった
豊永 お披露目してから、そのツアーも回らせていただいて。3年前の今日(7月29日)が、フレッシュメンバーコンサートだったらしいんですよ。
小田 マジで阿紀ちゃん、体の中にカレンダー持ってる(笑)。
地頭江 マジ? 鳥肌立った。怖い(笑)。
豊永 お披露目から2週間でやってたと思うと、やばいなって(笑)。
-そこでカメラ壊れた
小田 思い出(笑)。
-その後すぐ新調した
地頭江 (記者のカメラを見ながら)祝3年のカメラ(笑)。
豊永 入った時期の割に、ツアー回らせてもらったり、コンサートさせてもらったりしてるのかなと思います。劇場より先にツアー回ったっていうのがレアだと思うので。
武田 フレコンもやって(笑)。
豊永 私が(HKTの)5周年で、その前にもか(武田)とねね(地頭江)が劇場デビューして。
武田 9月末でしたね。
小田 めっちゃ覚えとう。「ただいま恋愛中公演」DMMで見てた。
武田 懐かしい。怒られたと思ったね。
地頭江 うん。
武田 公演に出るってなったとき、急に呼ばれて。「何怒られる、何やらかした私たち」ってめっちゃ考えたら違った(笑)。
小田 そういうところあるよね。ちょっと怒る雰囲気出して。マネジャーさん、そういうところ楽しんどうから(笑)。
地頭江 絶対怒られると思った(笑)。
武田 もう4年目でしょ?
豊永 うん。だから中学とか高校の同級生よりも一緒にいる。
武田 そっか…。
地頭江 恐ろしい!
武田 (HKTに)入ったとき中2で高2組が大人と思ってたけど、いつの間にか自分が高2だからぞっとする(笑)。
-ツアーの話に戻ろう(笑)
小田 おだ、めっちゃ焦ったのは早着替え。
武田 私、以外と余裕やったんやけど。
豊永 阿紀、もう全然だった。チャック締めずにボタンだけ留めて(笑)。早着替えとかツアーの構成自体も、前の九州ツアーのオマージュというか、やったことを「今版」に改訂し、みたいなのが隠れコンセプトじゃないけど、そういうのがあって。でも私たちはそれを見る側でしか経験してない。
武田 そのころのHKTってイメージが強いから、今度は自分がやんなきゃっていうのは不思議な感じもするし、それを超える今のHKTをつくんなきゃいけないっていうのがある。
豊永 いろんなところで、あの九州ツアーの映像が使われるじゃないですか。そのイメージが「HKT」っていう感じがするから、今だにHKTの豊永阿紀っていうのが、受け入れられない自分がいます。後々入ってくる後輩たちが、今の私たちを見てそう思ってもらえるようなツアーにしたいとは思います。
武田 同じものって言ったら変だけど、オマージュ的なことをやる分、過去のイメージを持たれた状態でやるから、「超えなきゃ」っていうのが、すごくありますね。
-過去を忘れるのではなく向き合う?
豊永 各々だとは思うんですけど、指原(莉乃)さんが卒業して一番初めのコンサートでもあるし、咲ちゃん(宮脇咲良)も(矢吹)奈子ちゃんもいなくてはるっぴさん(兒玉遥)も卒業されて。MCとかも、ぴーちゃん(駒田京伽)も冨吉(明日香)さんもいなくて。「HKTといえば」みたいなメンバーが相次いで…それを言ったら全員そうだと思うんですけど、受け持つパートが大きかった先輩が次々卒業とかでいなくなるグループとして「どう魅せるか」っていうのが今のHKTのテーマというか。そういう気持ちは持ってたような気がします。だけどそれにとらわれすぎたら、自分たちが一番「足りない」って感じながらするのもしゃくだし、一番失礼だとも思うから、今のメンバーで最高じゃんって思ってもらえるコンサートにしたいなと思いますね。
-松岡菜摘さんが「穴を埋めつつ穴なんて見えないように」と言っていた。指原さんらがいなくなり、どうしても周囲は「穴が空いた」という見方をする
豊永 物足りないって、まあ思わない方がおかしいですよね。
小田 やっててもなんかね、思っちゃう。自分が卒業された先輩のポジションに入ると、ファンの人は分かるじゃないですか。そういう責任感っていうか、思いを感じたりします。自分はダンスがあんまり得意じゃないから、その先輩にはなれないけど、とにかく元気で笑顔でやろうとか。自分にしかできない、その人にはなれないから、違う自分として見てもらえるように、頑張ろうっていう気持ちでやりました。
-「穴が空いた」としてもグループとして力が落ちていいわけではないし、初日のパフォーマンスからは、逆に「そうではないんだ」という思いも伝わったような気がする
豊永 私「立てない」と思いました。前半で「1回死んだ」って(笑)。
小田 2曲目くらいで「あ、あと2曲ある」って思って(笑)。
豊永 後半とか、1回「意志」で終わると思いきや、もう一回「ウインクは3回」とか盛り上げる曲が入ってきて、6曲メドレーとかあるんですよ。そういうのもHKTあんまりなかったので。「大人列車はどこを走ってるのか?」以降、10何分か踊ってるんじゃないかな。もうちょっと踊ってるか。
地頭江 30分くらい踊ってる。7曲メドレーみたいな感じなので。3分半が7曲だから20分ちょっとか。
豊永 そういうとき、楽しいと思えば思うほど、きついってなるんですよ、息が。「(体が)動かん」って思うときにメンバーと目が合うと、「まだやらなきゃ」っていうか。
小田 周りが誰も手を抜いてないから。
豊永 使命感とかじゃなくて「まだまだやれるぞ!」っていう気になって。
小田 「前の人よりも踊ってやる!」みたいな。
豊永 アドレナリンってこれなんだと思いました。それこそ「大人列車」で、もか(武田)と目が合って。無言の、アイコンタクトでこんなに意思が伝わるんだって思った(笑)。「やるぞ!」って。
武田 「何でここで目が合うの?」っていうタイミングで目が合った。
豊永 テレパシーだったね。その前にも、はるたん(上野遥)さんとも目が合ったりして。メンバーと目が合うと、今までは「楽しいね』って感じだったんですけど、それよりもう1個踏み込んだアイコンタクトというか、ここまで気持ちが伝わる目線ってあるんだなって。「境地」だった(笑)。
地頭江 本当に死ぬかと思った(笑)。先輩が卒業していくっていうのもあったんですけど、休演も2人いて、その穴も埋めなきゃいけなくて。2日前くらいに(田島)芽瑠さんが出られなくなって(月足)天音も出られなくなって。ダンスパートの芽瑠さんのポジションに入ることになって、私は(初日の)サンパレスしかその部分に出られないから、ここで絶対何かを残さないといけないと思って。同期4人で踊ったんですけど、いちばん踊らないといけないと思ったから、頑張ったんですよ。その後、指原さんが、「ダンスパートの下手から2番目がうまかった」って言ってくださって。多分私なんですけど、自分で言うのはあれなんで(笑)。ちょっと、頑張ったのを認めてもらった気がして、うれしくて。ダンスパートは選ばれた人しか出られないし、一番きつくて。ごりごりに踊って「終わった」と思ったらその後5曲くらい踊るから、本当に三途の川見えるんじゃないかって思った。滝行かっていうくらい汗が出た。
豊永 「境地」だったけど、終わったあとの感想は「疲れた』じゃなかったんですよね。体も疲労してるだろうし、出し切った感じなんですけど「楽しかった」と思って。昼公演の前にリハで1公演くらいやってたんですけど、昼公演もその次があると思わず、ペース配分も考えずやったけど意外と回復して。
小田 寝られなかった。マネジャーさんが送ってくれたライブの写真見ながら、思い出に浸ってた。
地頭江 ステージの裏にトレーナーさんがいて「ちょっと足痛いな」みたいな人をケアしてくださってるんですけど、いつもこんなに来ないだろっていうくらい人がいて(笑)。トレーナーさんが「公演とかで疲れてるっていうのもあるけど、それ以上にいつもよりみんなが踊ってるから、今日は体痛めてる人が多い」って言ってて。ちょっと一周回ってうれしくなって(笑)。本当にみんなで一つになって楽しんで頑張ってるのが、周りにも伝わってるんだと思って。
武田 ずっと、誰かしら待ってたもんね。
豊永 それを普通にできていくHKTになりたいなと思いましたね。初日が全員で、その後は少しずついろんなメンバーでグループになって回っていくので。人数が減る分、パワーの総数は減るじゃないですか。でもそれを感じさせないというか、その分一人一人を見てもらう時間も増えると思うし。個性が強いメンバーが本当に多いので、一人一人の良さに、さらに気付いてもらえるようなツアーにできたらなって思います。