粘る佐賀北野球に沸く 健闘たたえ大きな拍手

西日本新聞

 第101回全校高校野球選手権大会で、5年ぶり5度目の出場となった県代表の佐賀北は大会初日の6日、神村学園(鹿児島)に2-7で敗れた。初回に守備のほころびから失点を重ねるも、中盤に追い上げる“北高野球”は大舞台でも変わらず。試合後、健闘をたたえる拍手がナインに送られた。

 午後1時、雲の間から青空がのぞく初日の第2試合。佐賀北の選手たちが駆け足でグラウンドに姿を見せると、緑一色に染まった一塁側アルプススタンドからは「頼んだぞ!」と声援が飛んだ。

 九州勢対決は序盤から試合が動いた。先発したエース川崎大輝選手(3年)が先頭打者に安打を許すと、堅守を誇っていた三遊間のエラーなどで3失点。二回にも失点したが、川崎投手の母涼子さん(45)は「まだ取り返せる。自信を持って、いつも通りの投球を思い出して」と両手を握りしめながら見守った。

 その後は川崎投手が復調。迎えた五回表、死球と安打の走者を犠打で手堅く進め、1死二、三塁のチャンス到来。吹奏楽部員73人が力強い音色で選手を鼓舞する中、9番宮崎翔大選手(3年)が犠飛を放ち反撃の1点を挙げた。部長の山下由姫さん(3年)は「演奏で選手を後押しできるなんて幸せ。最終回まで、逆転を信じる」と汗を拭った。

 続く六回には、2死から4番小野颯真主将(3年)が安打で出塁し、5番江藤謙伸選手(2年)の適時打で3点差。スタンドの熱気は最高潮に。同校野球部の保護者会長、今村貴史さん(50)は「試合はここから。自分が応援を引っ張る」と、メガホンで打席の選手の名を繰り返し叫んだ。

 声をからしながら懸命の応援が続いたが、無念のゲームセット。沈黙の後、選手たちに大きな拍手が巻き起こった。試合終了後、グラウンドで一礼するナインに合わせ、アルプスで深く頭を下げた野球部員の鴨川侑珠(ゆうじゅ)さん(3年)。「5点を先制されたけど打線を信じていた。川崎の投球も、攻撃も、粘る戦いはできた」とチームメートをたたえた。

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