佐賀北「がばい旋風」再現ならず 07年Vエース久保監督、聖地で初黒星

西日本スポーツ

 ◆全国高校野球選手権1回戦:神村学園7-2佐賀北(6日・甲子園)

 佐賀北は守備の乱れもあって初戦敗退した。2007年に全国優勝して「がばい旋風」を起こしたときのエースだった久保貴大監督(30)は、母校の監督としての甲子園初勝利に届かなかった。

 30歳の青年監督にとって、甲子園で初めて聞く他校の校歌だった。母校を率い、監督として初めて臨んだ大舞台で初戦敗退。エースとして全国制覇した2007年以来の白星には届かず、佐賀北の久保監督はベンチの前で悔しさをかみしめた。

 「采配らしい采配ができなかった。自分たちの形で戦えなかった」。強豪を連破して「がばい旋風」を起こした12年前とは違い、独特の緊張感にのみ込まれた。佐賀大会5試合で計2失策の堅守が3失策と乱れ、序盤から主導権を奪われた。

 初回は無死一塁から投手の犠打野選と内野の2失策が絡んで3失点。2回には3連続二塁打で2点を追加された。中盤に2点を奪って追い上げたが、7回に右翼手の失策もあって2失点。神村学園に再びリードを広げられてしまった。

 敗れはしたが、指導者として大きな一歩を踏み出した夏となった。17年夏の佐賀大会後に監督に就任し、昨夏は初戦敗退。勝てない時期も、試験休みを利用して四国の学校に出向き、野球を学んだ。地道に黙々と勝利を目指す姿に、選手も信頼を寄せるようになった。

 「(佐賀大会で)久保先生に夏の初勝利をプレゼントできたことがうれしかった。甲子園で一緒に校歌を歌えなかったのは悔しい」。小野颯真主将(3年)は言う。教え子と甲子園まで歩んだ今夏は大きな財産だ。

 高校時代に監督として指導した百崎敏克副部長は「不器用で一つの球種を覚えるのに2年かかった」と振り返る。この1敗から甲子園への挑戦が再び始まる。久保監督は「子どもたちは精いっぱいやってくれた。これからは守備の強化が大切」と次の戦いを見据えた。 (前田泰子)

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