サッカー森保監督と五輪決勝日の運命 広島と長崎への特別な思い

西日本スポーツ

 2020年東京五輪のサッカー男子は来年8月8日に決勝が行われる。長崎市で育ち、広島市で現役時代の大半と監督としての日々を過ごしてきた日本代表の森保一監督(50)は両都市に原爆が投下された日に挟まれる「8・8」に特別な感情を抱く。

 「平和の祭典」という五輪で目標とする金メダルをつかみ取るために森保監督は強化を進めている。「世界に二つしかない被爆地の長崎と広島で人生の多くを過ごした自分は、スポーツができる平和のありがたみをかみしめ、幸せな気持ちを持って五輪に参加したい」と語る。

 フル代表と五輪代表を兼務する多忙な日々。9月には2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会の出場を懸けたアジア2次予選が始まる。「W杯で日本代表の歴史では到達していないベスト8を目指すという目標はある。ただ、W杯予選に勝てる保証はない。油断がないように、まずは目の前の試合に勝利し、その積み上げで目標に向かいたい」と言い切る。東京五輪の開幕も1年を切り、兼任監督として世代を融合させながらのチームづくりに取り組む。

 森保監督は東京五輪について年齢制限のないオーバーエージ枠の活用に「枠を使うことを考えて、東京五輪に臨む最強チームをつくろうと思っている」と前向きだ。フル代表と五輪代表をつなぐキーマンは福岡市出身のDF冨安健洋(ボローニャ)。センターバックとして日本人で初めてイタリア・セリエAへの移籍を果たした20歳を「チームの中で、自分がどういう役割をしなければいけないかを考えている選手。力は積み上がっている」と高く評価した。

 五輪代表は11月に広島、12月には長崎で強化試合を行う。「感謝の気持ちを持って、試合ができる喜びをかみしめたい。地域の皆さんにも喜んでもらい、勝利で笑顔になってもらえるような試合をしたい」。“二つの代表”で大輪の花を咲かせるための挑戦は続く。

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