柳田8日に4カ月ぶり実戦復帰へ 月内1軍復帰視野
左膝裏肉離れで離脱している福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手(30)が8日のウエスタン・広島戦(タマスタ筑後=午後1時)で実戦復帰することが決まった。
当日の状態を確認した上で、問題がなければDHとして2打席程度に立つ予定。実戦は負傷した4月7日以来で、順調なら今月中の1軍復帰が視野に入る見通しだ。ロッテ戦で敗れたチームは3連敗。5チームが4・5ゲーム差にひしめく混戦にのみこまれた中、首位固めの鍵を握る主砲がペースを上げてきた。
■DHで2打席予定
筑後のファーム施設に笑みがはじける柳田の姿があった。7日は屋内練習場で約20メートルのダッシュメニューに取り組み、フリー打撃でも約10分間にわたり快音を響かせた。その後は隣接する筑後第二球場に移動。和田や石川らが行っていた投内連係に参加し、精力的にベースランニングにも取り組んだ。「よっしゃー」などと声を上げながら、体中から噴き出す汗を気持ちよさそうに拭った。
ファン、チーム、そして何より自身が待ち望んできた実戦復帰を迎える。8日のウエスタン・広島戦。1軍で待ちわびる森ヘッドコーチも「出る予定と聞いている」と明かし、当日に最終確認した上、問題がなければ、DHで2打席に立つ見通しだ。4カ月ぶりの実戦の実感を「まだないですね」と表現した柳田は「でも、それ(現在)まで野球をできなかったんで。そこはうれしいですね」と明るくうなずいた。
負傷翌日の検査結果で全治3週間程度と発表され、順調なら5月中には復帰していた。それがここまで長期化したのには理由があった。セカンドオピニオンなどで詳しい症状が判明。前十字靱帯(じんたい)損傷の再建手術を行う際に使用されることがある内側ハムストリングス(太もも裏)に重度の損傷がみられたという。見立てより深刻だったことが明らかになり、リハビリの強度を大幅に下げることを余儀なくされたことが背景にあった。
一進一退の状態が続く中でも焦りを抑え、慎重にリハビリを進めながら復帰への道のりを歩んできた。現在も万全な状態というわけではなく、今後も経過を見ながらコンディションを上げていくことに変わりはない。柳田は走攻守に高いレベルでプレーする選手ながら、ランニングなど走ることへの手応えについては「まだまだ。そこまではって感じです」と話すにとどめた。
当初の見込みより大幅に遅れたとはいえ、2年ぶりのリーグ優勝と3年連続の日本一を目指す工藤ホークスにとって、これ以上明るい話題はない。必死でキープしている首位の座が安泰とはいえない中、柳田が戻ってくれば一気にゴールへ加速する可能性もある。まずはファームでの試合出場を重ね、調整が順調に進めば8月中の1軍復帰も視野に入ることになりそうだ。
◆柳田負傷後の経過
【全治3週間の発表】4月7日のロッテ戦で三盗を試みた際に左膝違和感を訴え途中交代。8日の検査で左半膜様筋腱(けん)損傷(肉離れ)と診断され、全治3週間程度の見込みと発表された。
【回復順調のはずが…】4月10日にリハビリ組合流。キャッチボールやティー打撃を行い、見込み通り5月中の復帰が可能とみられていた。
【予想外の遅れ】回復が思わしくなく、4月下旬にセカンドオピニオンを受診。リハビリの強度を大幅に下げることが決まった。
【前半戦絶望】6月上旬になって、戦列復帰は球宴明けにずれ込むことが濃厚となった。同15日に約2カ月ぶりのフリー打撃。「やっぱり楽しい」と筑後の屋内練習場で30スイングに汗を流した。
【実戦復帰も遅れる】6月末の2軍戦で実戦復帰するプランが直前になって白紙になった。斉藤リハビリ担当コーチは「全力で打っているわけではないし、走る方も強度を上げられていない」と厳しい見通しを口にした。
【後半戦も間に合わず】7月9日、ファン投票で選出されていた球宴出場を辞退。患部の状態を「ぼちぼち」と11日に明かし、実戦復帰、1軍復帰とも8月以降にずれ込むことが決定的となった。