ソフトバンク、新方程式で零封 首位固め 2位西武と5差

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク2-0日本ハム(11日・ヤフオクドーム)

 V奪回へ突き進むソフトバンクに新たな方程式が誕生だ。ミランダから甲斐野、高橋純、モイネロ、森とつないで3連勝。今季9度目の零封勝ちで、5投手のリレーによる無失点勝利は初となった。7回に登板した高橋純は勝ち試合で初めて甲斐野の後を任され10ホールド目。2位浮上の西武と5ゲーム差、3位タイに転落した日本ハムとは5・5差に広がり、眼下の混戦をよそに再び独走気配が高まってきた。

 真夏の直接対決第2ラウンドは、2点のリードを奪った直後の6回から継投策に入った。森の離脱中に代役クローザーとして8セーブを挙げた甲斐野が最速155キロの直球を武器に1安打で無失点投球。バトンをつないだのは、1学年下ながらドラフト1位の“先輩”である高橋純だった。

 1番から始まる7回、先頭西川に左前打を浴びても動じなかった。1死から近藤には左翼フェンス際まで運ばれたが、149キロの球威が勝り左飛に仕留める。2死から捕逸で得点圏に走者を進めるも、カウント2-2から4番中田を内角151キロで詰まらせ、力のない二飛で切り抜けた。4年目でプロ初勝利を挙げ「勝ちパターン」の一員にまで成長を遂げた右腕が10ホールド目を挙げた。

 今の悩みは、結果を残せている要因を自分の中で明確に把握できていないことだ。「寝て起きたら、去年までの自分になっているんじゃないかと思ってしまう」との不安がよぎるほど、がむしゃらに右腕を振り続けている。「本当にすごい。年下だし、あんな姿を見ると刺激になる」。甲斐野にとっても、覚醒した右腕は負けん気に火を付けてくれる存在になっている。

 8回はモイネロが3者連続三振に抑え、9回は「若い子には負けられない」と守護神の森が走者を出しながらも23セーブ目。無失点リレーを締めた。

 厚みを増した勝ちパターンがシーズン終盤の大きな武器となる。森は右背部痛で6月16日に、モイネロは右膝痛で7月9日に登録抹消された。そのモイネロはは同19日に一時的に復帰したものの、国際大会に出場するため24日に再びチームを離れた。戻ってきたのは今月9日のことだ。

■ドラ1コンビを工藤監督が信頼

 2人がいない間に「ドラ1コンビ」がひりつく場面を経験したことで、起用の幅が広がった。今季の零封勝ちは9度目だが、6回から継投に入ったのは初めてのパターン。「モイネロと森で8、9回がしっかりしたところで、彼ら2人(甲斐野、高橋純)がいてくれるのは僕としてもいろんなことを考えられる。ありがたい」。バリエーションが増えた救援陣に工藤監督は絶大な信頼を寄せる。

 直接対決に連勝し日本ハムとは5・5ゲーム差。今季このカードは12勝6敗1分けとなり、シーズン負け越しはなくなった。きょう12日も勝てば日本ハムの自力優勝は消滅する。残り36試合。盤石な救援陣の力で勝ちゲームは確実にものにする。 (鎌田真一郎)

 モイネロ(復帰戦から連投で8回に登板し3者連続三振)「昨日より良い状態だった。三振は狙っていないけど、1人ずつアウトを取ろうと思っていた」

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 倉野投手コーチ(6回からの継投策について)「これからは、その日の試合に(中継ぎを)つぎ込んで全力で勝ちにいくという、比重が大きくなると思う。(高橋純、甲斐野の活躍が)他の投手の刺激になれば良いと思うし、頑張ればこのポジションになれると思ってほしい」

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