デスパイネ「牛より鶏」で30発王手 キング争いトップに4差

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク6-3日本ハム(12日・ヤフオクドーム)

 1点を先制した直後の初回1死一塁、吉川の外角高め直球を右翼方向へ高々と打ち上げたデスパイネは打球を見上げ悔しそうに首を振った。そんなしぐさとは対照的にボールは右翼テラス席に届いた。試合の主導権を握る28号2ラン。「打った瞬間はライトフライかと思ったよ」と思わず目を丸くした。

 似たような場面が前日11日にもあった。6回の第3打席、中堅への当たりに納得がいかずバットをたたきつけたが、打球はフェンス上部を直撃した。「どちらの打球も打ち損じた感覚だったけど、あれだけ伸びてくれる。去年とはコンディションが全然違う」と満足そうにうなずいた。

 昨年の同じ時期は右膝の炎症で約1カ月戦列を離れた。だからこそ、今年は体のケアに細心の注意を払っている。大好物の焼き肉を控え、肉を食べる際も脂肪分の多い牛肉ではなく鶏肉を選択。試合前のウエートトレーニングをルーティンにし、体調管理を徹底している。故障者が続出したチームにあって今季の欠場はわずか2試合。「いい一年になっているよ」と効果に手応えを感じている。

 2点リードの8回には貴重な追加点となる29号3ランを放ち、今季4度目の1試合2発、自己最多タイの5打点と大暴れ。日本ハムに3連戦3連勝し、このカード2年ぶりの勝ち越しも決めた。6月から7月にかけて9連勝して以来の4連勝とした工藤監督は「さすが4番の仕事。最後に得点がほしい時に(2本目のアーチを)打ってくれたところもさすが」と主砲への賛辞を惜しまなかった。

 昨年の29本塁打に早くも並び、自身2年ぶりとなる30本、さらにはトップの山川に4本差で2年ぶりのタイトルも見えてきた。それでも「タイトルを気にすると自分のバッティングができなくなるからね」とにやり。節制を続ける主砲が実りの秋へ向けてさらに加速する。

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