引退寸前だった海星の最強2番 本領発揮した豪快弾
◆全国高校野球選手権2回戦:聖光学院2-3海星(12日・甲子園)
とても「2番打者」の当たりとは思えない。鮮やかな放物線を描いた打球が、右翼席へ飛び込んだ。13年連続で夏の甲子園出場の聖光学院を1点差で振り切った海星が、17年ぶりの夏の甲子園白星。その立役者は6回、貴重な2点目を、ソロ本塁打でもたらした大串祐貴(3年)だった。
「(本塁打は)目標に挙げていたので、達成できてうれしい。詰まり気味でしたけど、いい角度で飛んでくれました」
長崎大会6試合で「犠打0」。数字が明確に示すように、つなぎ役の2番ではない。昨秋の新チーム発足時は4番。調子を落としてレギュラーから外され、今年5月には夏の大会へ向け、メンバー厳選の際に「引退させるつもりだった」と加藤慶二監督は明かす。
コーチ陣の推薦もあり、最終テストの意味合いで、練習試合で2番に入ると結果を出し、レギュラーを再奪取。DeNA筒香嘉智に代表されるように、米メジャーやプロ野球では「2番最強打者説」がトレンドになっており「筒香さんも2番なんですよね。全く一緒の感じなんで、すごくうれしい」と声を弾ませる。
加藤監督は「(2番に)全くそういう狙いはなかった。はめるところが、そこしかなかったんで」と苦笑い。夏の甲子園での3回戦進出は「サッシー」の異名を取った酒井圭一投手を擁し、4強入りした1976年以来43年ぶり。15日の3回戦へ向けて「自分の一打でまた勝てるように頑張りたい」と、海星の“最強2番”は胸を張った。(喜瀬雅則)






























