ソフトバンク2年目高橋礼10勝 1年目0勝から大躍進

西日本スポーツ

10勝目を挙げ、ポーズをとる高橋礼 拡大

10勝目を挙げ、ポーズをとる高橋礼

2回2死二、三塁、高橋礼は楽天・辰己を三振に仕留める 高橋礼の今季登板成績 ホークス5連勝

 ◆楽天0―3ソフトバンク(13日・楽天生命パーク宮城)

 球界の希少種が2年目で早くも2桁到達! 高橋礼投手(23)が7回途中無失点の好投で今季10勝目を挙げた。2回無死満塁を切り抜けるなど、走者を出しながらも粘りの投球で楽天打線を封じた。ルーキーイヤーに未勝利だったサブマリンが飛躍を遂げ、4番デスパイネにも2年ぶりの30号が飛び出したチームは5連勝と完全に独走モードに突入。両リーグ最速でシーズン60勝に到達した。

■粘って3併殺

 よみがえった直球を軸に粘り抜いた。2点リードで迎えた2回。2安打と死球で無死満塁としても、高橋礼に動じる気配はなかった。「最近は真っすぐの感触がつかめている。真っすぐがしっかりしたことで、横の幅も使えた」。サブマリンは笑みを浮かべた。

 一発のあるウィーラーは初球の内角直球でファウルを打たせ、2球目は外角へのスライダーで目線を変えた。3球目は直球で再び内角を突いて投ゴロ併殺打。辰己も高めのつり球の直球で空振り三振に仕留めた。最大のピンチを切り抜けると、グラブをたたいた。

 直球を軸に押した序盤と対照的に、中盤以降は変化球も巧みに織り交ぜた。6回2死満塁では銀次をシンカーで捕邪飛。「(前半に真っすぐを)印象付けられたことが大きい」と2度の満塁を耐え抜いた。7安打を浴びながらも、低めに集めて併殺打も三つだった。

 今や球界でもまれな下手投げで、自ら「絶滅危惧種」と称する少数派だ。だからこそ「自分の感覚を頼るしかない。いいと思ったことは、何でもやる」と言い切る。自分と徹底的に向き合うことで未勝利の昨季から飛躍を遂げ、2年目で初の2桁勝利に到達した。

 春季キャンプでは高村投手コーチの発案で、投球フォームの形で短いティー打撃用のバットを振り、テニスボールを打った。リリースをより前にする目的で「強い真っすぐと、(自分を)相手打者がより近くに感じるような迫力を身につけたい」と取り組んだ。

 工夫を重ねた練習の成果もあり、夏場を前に好感触をつかんでいた。「真っすぐをぬるっと投げるのではなく、上からしっかりつぶすイメージ。そうすれば切れのある球を投げられる。(リリース時に)親指、人さし指、中指の3本でつぶすイメージ」と明かす。

■真っすぐ復活

 ルーキーイヤーに未勝利だった投手が2年目に2桁勝利を挙げたのは、球団では1999年にともに10勝した永井智浩と星野順治以来20年ぶり。ドラフトで入団し、2年目までに2桁勝利を挙げた投手は、球団では2008年の大隣憲司(11勝)以来となった。

 有力候補でもある新人王について「全く考えていない。『甲斐野でいい』というぐらい」と笑う。高橋礼が見据えるのは、リーグの覇権奪回。「もう落としていい試合は一つもない。とにかく1イニングに集中し、ゼロに抑えたい」。チームは5連勝で両リーグ最速の60勝に到達したが、23歳の成長株に油断はない。 (山田孝人)

 嘉弥真(2番手で2点リードの7回2死一、二塁で登板し、茂木を外角スライダーで空振り三振に封じる)「いいところに狙い通りに投げられた」

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