海星 勝利への“儀式” 自己暗示 劣勢でも笑顔 16日八戸学院光星戦

西日本新聞

12日の初戦を前に勝利をイメージして写真に納まる海星ナイン 拡大

12日の初戦を前に勝利をイメージして写真に納まる海星ナイン

ベンチ前で円陣を組んでじゃんけんし「勝った!」と叫ぶ選手たち=12日の聖光学院戦 阪神タイガースの矢野燿大監督から送られた甲子園出場を祝う色紙。日付は県大会前

 魔物がすむという大舞台もこれで大丈夫-。夏の甲子園で16日に八戸学院光星(青森)と対戦する長崎県代表の海星。県大会から接戦に強く、甲子園初戦でも強豪の聖光学院(福島)を僅差で破った。劣勢でも笑顔を絶やさない選手たちのメンタルを支えるのは、一風変わった自己暗示の術。さてその試みとは…。

 「今日は歴史に名を刻む一戦となりました」。坂本芽玖理主将(3年)がナインを前に高らかに“勝利宣言”。満面の笑みで写真撮影し、喜びを分かち合った。実はこれ、12日の聖光学院戦が始まる前、甲子園室内練習場でのこと。県大会からいつも試合直前に行ってきた儀式だ。

 グラウンドでは試合開始前と五回のグラウンド整備の間にベンチ前で円陣を組み、みんなで拳を突き上げ「じゃんけん行くぞ」。そして「勝った!」と雄たけびを上げる。ふざけにも見える行動だが「勝ちを意識することが大事。気持ちを高める効果があります」と浜崎紀充部長が説明する。

 接戦に弱い時期もあった同校。球場の雰囲気にのまれず力を出し切るために、メンタル強化が専門の講師に助言を仰ぎ、これまで多様な試みを続けてきた。

 長崎市の海星野球部のグラウンドには、阪神タイガースの矢野燿大監督から送られた「甲子園出場」を祝うサイン色紙がある。これも県大会の開幕前に書かれたものだ。選手に優勝をイメージしてもらうために、講師が送ってきてくれたという。

 「根拠のない儀式じゃない」と選手たち。「勝利を信じられるだけの厳しい練習は積んできた。あとは力を出し切るだけ」。果たして16日は勝利宣言が本物となるか。

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