寛子V碧衣差した ガールズドリーム 【名古屋】

西日本スポーツ

 この勝負強さこそが、石井寛の真骨頂だ。逃げ込もうとする児玉をG直前で捉えた。「発走後に(児玉)碧衣の後ろがとれたのでびっくりしました」。この幸運を逃すことなくものにした。「あとは付いていくだけでした。やっぱり(児玉の後ろは)いいですね」。児玉の追走に集中し、4角から全力の追い込み。「碧衣だけは絶対抜くという気持ちだった。あとは(小林)優香が来ないように祈っていました」。前を抜いたところがゴール線。祈りも届き、小林の捲りは来なかった。

 先月の別府ガールズケイリンフェスティバルでは、(7)(7)(1)。節間で連続7着はデビューから初。前回の和歌山では腰を痛め、レース前は「状態が上がってこない」と弱気の発言に終始したが、ここ一番で底力を発揮した。

 優勝賞金313万円を加算。「これでガールズグランプリに出走できる。年末に向けて仕上げていきます」。12月28日の立川でも、勝負強さを見せつける。

 ◆石井寛子(いしい・ひろこ)1986年1月9日生まれの33歳。埼玉県春日部市出身。2013年5月、104期で京王閣デビュー((1)(1)(1))。通算成績は449走で329勝、優勝88回。主なタイトルはガールズケイリンコレクション(13年京王閣、14年名古屋、17年いわき平アルテミス賞、19年ガールズドリームレース)と17年ガールズグランプリ、18年ガールズケイリンフェスティバル。通算取得賞金は9969万7000円。師匠は朝倉佳弘(90期)。160センチ、59キロ、B型。

■優香は競技専念

 終HSで6番手に置かれた小林は、3着に敗れた。ナショナルチームでは競技の練習以外は禁じられており、ガールズケイリンの自転車にはぶっつけ本番で乗った。だが「それを言い訳にはしません」と気丈に答えた。「10月からは競技がシーズン。東京五輪が終わるまでガールズには出場しないと思う。競輪ファンの皆様、五輪もぜひ応援してください」とニッコリ。まずは23日開幕のジャパントラックカップ(静岡県伊豆市・競輪選手養成所)に照準を合わせている。悔しさをひとまずしまい、競技へ集中する。

■碧衣 堂々の2着

 児玉は先月のガールズケイリンフェスティバルに続き、ビッグレース8度目の2着に終わった。「一瞬勝てると思った。あとちょっとだったから悔しいけど、やりたい競走はできたし仕方がない」とやり切った表情を見せた。「終HSでは仕掛けると最初から決めていた」と、女王の堂々たる自力戦。3年連続ファン投票1位。ファンが望んだ力強い走りだった。「大垣よりレベルアップできた」と成長も実感。手応えを胸に、石井寛への借りを年末の立川で返す。

PR

PR

注目のテーマ