ソフトバンク・コラス、ライバルとの友情育んだ翻訳アプリ

西日本スポーツ

2回無死、右中間ソロを放ち本多コーチ(左)とタッチを交わすコラス 拡大

2回無死、右中間ソロを放ち本多コーチ(左)とタッチを交わすコラス

 ◆ソフトバンク5‐4西武(18日・ヤフオクドーム)

 6月に支配下入りした福岡ソフトバンクのオスカー・コラス外野手(20)が初昇格初出場し、2回の初打席の初球を右翼テラス席に運んだ。

 ジェスチャーを交えて盛り上がる2人組がいた。5月下旬、広島市内の焼き肉店。当時育成のコラスと田城は2017年入団の“同期”で大の仲良しだ。大食漢のコラスはどんぶり飯を4杯、肉も15皿をペロリと平らげて上機嫌だった。

 そのうち、自然と野球の話題になった。そこでスマートフォンの音声翻訳アプリを使う。支配下入りの期限となる7月末まで約2カ月。2人は友人であり、支配下登録へのライバルでもあった。「上がれなかったらどうする?」と田城が聞いた。コラスは「今年のことしか考えていないよ。もし駄目だったら…」。その先は言わなかった。「お互い頑張ろう。今日はありがとう」とだけ続けた。

 来日3年目。野球をやめざるを得ない多くの仲間の姿も見てきた。その時間の重さは日本選手と同様、痛いほど理解している。だからこそ、互いの立場を踏まえて励まし合った。以前のような、練習をサボりがちだったという姿はもうどこにもない。デビュー戦の快挙は異国で育んだ友情とライバル心の結果でもあった。(ホークス担当・山田孝人)

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