具、右手骨折から復帰 ラグビー代表候補合宿で猛アピール

西日本スポーツ

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故障が癒えて、今合宿から代表候補に復帰した具

故障が癒えて、今合宿から代表候補に復帰した具 ラグビー日本代表候補メンバー ラグビー日本代表の主な日程

 ラグビー日本代表候補は19日、北海道網走市で28日まで行う合宿を本格的に開始し、7月に右手甲を骨折して戦線離脱していた大分・日本文理大付高出身のプロップ具智元(ホンダ)が復帰した。

 ラグビーを通じて日本と韓国の懸け橋となる意欲を持つ韓国出身の25歳は、29日に発表されるワールドカップ(W杯)日本大会のメンバー入り、そして本大会での背番号「3」を勝ち取るため、得意のスクラムで猛アピールした。

■スクラムが売り

 セールスポイントは「スクラムと真面目なところ」-。具が口にするその言葉通り、183センチ、122キロの巨漢は激しく組み合い、愚直に押し続けた。午前中のスクラム練習。「最初は慣れなかったけど、最後の方はうまくいった」。正式な8対8の形は、宮崎合宿中の7月9日に右手甲を骨折して以来だった。

 場所を変えて何度も組み直し、ジョセフ・ヘッドコーチも声を荒らげるほど熱のこもった練習。今も右手にはテーピングを施し、ウエートトレーニングで器具を扱う際には痛みが走る。それでも、時間はない。「焦っているところはあるけどアピールするしかない」。巻き返しへの思いを、グラウンド上で示した。

 具が本職とする右プロップは代表争いの激戦区だ。直前のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)で力を発揮したトンガ出身のバル・アサエリ愛(パナソニック)、前回W杯も経験したベテラン山下裕史(神戸製鋼)や23歳の成長株、木津悠輔(トヨタ自動車)らと争う。PNC期間中はライバルたちが活躍する姿を発奮材料にリハビリとトレーニングに励んだ。

■日韓の懸け橋に

 韓国出身で、父は元韓国代表プロップ。中学、高校時代を過ごした「ふるさと」九州への愛着も強く、悪化した日韓関係には複雑な思いも抱える。「(日本の)チームメートはみんな良くしてくれる。韓国のラグビー選手も、最後まで代表に選ばれてほしいと言ってくれている」。両国を背負って目指すW杯。「韓国のラグビー好きな人にも応援してもらいたいし、日本の期待に応えられるように頑張りたい」。運命の「8・29」まであとわずか。最後まで前だけを見て突き進む。 (伊藤瀬里加)

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