ソフトバンク岩崎1軍復帰 2度の手術乗り越え「若い子見ると焦りあった」

西日本スポーツ

投手練習に参加し、笑顔の岩崎 拡大

投手練習に参加し、笑顔の岩崎

岩崎の年度別成績

 「投」のタイトルホルダーもカムバック! 岩崎翔投手(29)が20日、ヤフオクドームで行われた1軍投手練習に参加した。21日に昇格する見込みで、昨年4月以来約1年4カ月ぶりの戦列復帰となる。2度の右肘手術を乗り越えて帰ってきた右腕は、工藤監督らが見守る前でブルペン入りし順調な回復をアピール。「打」の柳田とともに、2017年の最優秀中継ぎ投手がV奪回へのカウントダウンを加速させる。

■監督の前でブルペン投

 他の選手がベンチ裏に引き揚げた後、岩崎はヤフオクドームの外野をいっぱいに使って腕を振った。およそ80メートルの距離で、体を大きく使って遠投。額に汗を光らせながら、そのままブルペンへと向かった。

 工藤監督や倉野投手コーチが見守る中、中腰になった捕手に7~8割の力で50球。久しぶりに本拠地で汗を流した右腕は「うれしかったです」と笑みを浮かべた。「50分、通勤時間が短くなって良かった」。自宅から車で1時間近くかかる筑後と違い、ドームなら10分。本来の“職場”に戻ってきたことを喜んだ。

 昨年の登板は開幕カードの2試合のみ。4月に右肘の痛みを訴え戦列を離れた後は、4、10月と2度の手術に踏み切った。長いリハビリ生活を経て、今年7月7日に2軍で実戦復帰。2軍では9試合で2勝0敗、防御率1・74を誇り、連投やイニングまたぎも問題なくこなした。直球の最速は150キロを超えている。

 「肘の心配はない。絶好調という感じではないけど、1年4カ月ぐらい(1軍マウンドから)遠ざかっているから、苦しんだ分、楽しみたい」

 チームが優勝、日本一に輝いた17年には球団新記録の72試合に登板。46ホールドポイントの球団記録を打ち立て、最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた。絶対的なセットアッパーの立場を築いたが、自身が不在の間にブルペンは激変。今季は勝ちパターンのメンバーにルーキー甲斐野や4年目の高橋純が台頭した。

 こうしたチームの状況や長いブランクも考慮した上で、岩崎の復帰登板は大差がついた場面などになる可能性が高い。それでも「勝利の方程式」の一員として幾度もチームを勝利に導いてきたからこそ、分かることもある。「みんな力があるし若い子を見ると焦る部分があった。でも、長いイニングを投げたり敗戦処理をしたりする投手がいることで、自分も勝ちパターンに集中できた。だから、いけと言われたところで自分の仕事を見せたい」

 野手では今季開幕直後に離脱した柳田が21日に1軍昇格する見込み。投打の主力の同時復帰でVロードに弾みがつくことは間違いない。大幅に顔ぶれが変わった救援陣の中で嘉弥真とともに最年長の右腕が、たまりにたまった鬱憤(うっぷん)を晴らす快投でチームの勢いを加速させる。 (鎌田真一郎)

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