逆転呼んだ和田のテンポ/西村龍次氏の目

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク5―1オリックス(22日・ヤフオクドーム)

 勝敗の分岐点は初回の無死一、三塁にあった。和田は迎えた吉田正を併殺に仕留め、このピンチを1失点で乗り切った。立ち上がりの失点は誰もが避けたい。ただ、1点もやらない投球をすればこの展開にはならなかった。1点なら-。そう考え、21日の大勝の勢いを持ち込んだオリックスの流れを断った。

 その投球を支えたのは直球だ。2回はまだ抜けたり、沈んだりすることもあったが、3回以降はそれもなくなった。打線が5回に逆転したのも偶然ではない。和田がテンポよく3回から三者凡退を続けたからこそ。「ゲームをつくる」という表現が本当にしっくりくる内容だった。プロ17年目の38歳。故障を乗り越えながら、まだ進化しているのではないか。そう思わせるピッチングだった。

 一方、オリックス先発の張奕も見事な投球だった。ホークス打線は明らかに直球を狙っていながら、捉えきれなかった。スピード、切れがある証拠だ。張奕は台湾出身だが、福岡第一高、日経大と福岡で育った選手。今後の飛躍を感じさせるマウンドだった。 (西日本スポーツ評論家)

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