神の子トーレスが鳥栖で貫いた「怒り」
◆明治安田生命J1第24節 鳥栖1-6神戸(23日・駅前不動産スタジアム)
J1鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(35)が同国代表の盟友イニエスタやビジャを擁する神戸との試合で現役生活に幕を下ろした。リーグ戦で2試合ぶりに先発した世界的ストライカーは、ラストゲームの地に選んだ鳥栖の本拠地で超満員のファンを前に、最後の雄姿を披露した。
「神の子」が鳥栖に伝えてきたものの一つに「激しさ」がある。「試合に負けても怒らず、いらいらせずにいることが理解しづらい」「怒るのは悪くない。情熱の表れ」。日本とサッカーへの注目度が非常に高い欧州との違いに「怒り」を挙げていた。
普段は紳士的なフェルナンドトーレスは、Jでは審判にしばしば猛抗議をした。母国スペインのメディアに「物議を醸す行為」と報じられたほどだ。ただボランチやセンターバックでプレーする元日本代表の高橋秀は「毅然(きぜん)とした態度で物を言うのはサガンに欠けていた部分」と認め「ボールを絶対に取られない、(取られたら)ファウル覚悟で取り返す…当たり前だが、やり続けるのは難しい。だが彼は続けた。フェルナンドが抜けても、彼ならこうするだろうなと思い描き、自分の指標にする」とたたえる。
フェルナンドトーレスの移籍後、鳥栖のホームでの観客数は1試合平均で約5000人増えた。九州の地方都市のクラブは飛躍への足がかりをつかんだ。ただJ1残留への戦いは続く。「財産」を結果につなげることが「神の子」への恩返しになる。(広田亜貴子)




























