ソフトバンク、柳田打っても0封負け 鬼門ZOZOで今季3度目

西日本スポーツ

3回2死二塁、二走・牧原は柳田の右前打で本塁を突くがタッチアウト。右はボルシンガー 拡大

3回2死二塁、二走・牧原は柳田の右前打で本塁を突くがタッチアウト。右はボルシンガー

3回2死二塁、右前打を放つ柳田 6回2死、空振り三振に倒れバットを折るグラシアル 主な球場別チーム打撃成績

 ◆ロッテ3-0ソフトバンク(23日・ZOZOマリンスタジアム)

 鬼門のZOZOマリンで今季3度目の零封負けを喫し、またも優勝マジック点灯はならなかった。前回登板の西武戦で1イニング9失点を喫した千賀滉大投手(26)が7回まで1失点と粘りの投球を見せたが、打線が4安打と沈黙。これでロッテ戦は6勝13敗となり、6年ぶりの負け越しが決まった。2位西武が勝ったため、ゲーム差は4・5。マジックは最短で25日に「19」が出る。

■4回以降1安打

 Vへの行く手を阻む「鬼門」なのか。優勝マジック点灯を目前としながら、打線がまたしても苦手の地で沈黙した。3点を追う最終回。代打福田からの攻撃はあっさり3人で終了し、スコアボードには9個目の「0」がともった。117試合目にして零封負けは今季8度目だが、ZOZOマリンスタジアムでは3度目だ。

 相性の悪すぎる敵地での成績はこれで2勝8敗。ロッテとは今季6勝13敗となり、6年ぶりのシーズン負け越しが決まった。「負け越しイコール、シーズンを勝てない(優勝できない)わけではない。自分たちでしっかり受け止めて、それは今後の課題としてやっていけばいい。今は目の前の試合を勝っていくことが何より大事」。工藤監督は現実を正面から受け止め、優勝という結果でこの屈辱を晴らすことを強調したが、その表情には激しい悔しさがにじんだ。

 頼もしすぎる男が戻ってきても勝てなかっただけに指揮官の悔しさは倍増する。1点を先制された直後の3回。1死から牧原が二塁打で出塁すると、明石の凡退後なおも同点の好機で21日のオリックス戦で1軍復帰した柳田が打席に入った。復帰戦では1打席目に安打を放ち、翌22日の同カードで豪快な5号ソロをマーク。開幕9戦目に負傷交代し長期離脱した柳田にとってはZOZOマリンスタジアムでの出場も今季初だっただけに、ベンチからは、苦手意識払拭(ふっしょく)へ向けてそのバットに大きな期待が注がれていた。

 その思いに応えるように、柳田も快音を響かせた。ボルシンガーの投じた初球の直球を強振すると、強烈な打球が一、二塁間を突破。だが、「鬼門」ではなぜかそれが勝利に直結しない。俊足の二走牧原は三塁を勢いよく蹴りホームに突入したが、打球を処理した右翼のマーティンが素早いチャージから一切無駄のない動きで捕手へ矢のようなストライク送球を決め、タッチアウトとなった。

 このショックを引きずったわけではないだろうが、打線は4回以降の6イニングでロッテ投手陣の前にわずか1安打と沈黙した。今季ZOZOマリンスタジアムでのチーム打率は2割2厘。「気持ちを切り替えてやりたい」。工藤監督は努めて前を向き、帰りのバスに乗り込んだが、ロッテとはまだ残り6試合ある。行く手を阻む天敵を蹴落とさなければVへのラストスパートはかからない。 (倉成孝史)

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