U18佐々木を絶賛 ソフトバンク大挙11人視察のワケ

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクが「令和の怪物」に完全ロックオンだ。野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)の壮行試合、高校日本代表-大学日本代表が26日に神宮球場で行われ、先発した最速163キロ右腕、佐々木朗希投手(岩手・大船渡高3年)の投球をスカウト全9人を含む総勢11人態勢で視察した。2万8436人の大観衆の前で最速156キロをマークするなど底知れないポテンシャルに、永井智浩編成育成本部長兼スカウト・育成部長も絶賛。ドラフト戦線の「主役」は揺らぎそうもない。

 モノが違うのは最初から分かっている。運命の「10・17」を前に総勢11人で佐々木を視察。ソフトバンクが確認したかったというテーマの一つが「力み」だった。永井本部長が明かす。「神宮での大観衆。投げ合う相手も素晴らしい。その状態で力が入ったときの姿を見たかった」。同じく今秋ドラフトの超目玉、大学ナンバーワン右腕の森下暢仁(明大4年)が初回をあっさり3人で片付けた後のマウンド。力む条件がそろいながら、2奪三振を含む3人切り。永井本部長がうなったのも無理はない。

 「力んでも真っすぐに関してはしっかり力が伝わっており、ボールの質も良く、速さもあった。制球もできていた」。賛辞のオンパレード。一方、直前の投球練習では変化球を続け、しかも抜けが目立った。「捕手が捕り慣れていないため、あえて多めに投げたと思う」。それでも2人目の左打者は134キロの変化球でバットに空を切らせた。「あれはフォークボールかな。春先まではあまり投げていなかったようだ」。進化も感じ取った。

 4月上旬の高校日本代表1次候補による合宿で163キロを目にした際に、永井本部長は「体を操れるし、ボディーバランスもいい。スケールがすごくて夢がある」と言及。絶賛のコメントが衝撃度の大きさを物語った。その後、今夏の岩手大会など実戦を2試合チェックしており、この日で通算4度目の視察。改めて「(ドラフト会議で指名するかしないかは別にして)じっくりと育ててみたい投手」との思いを強くした。

 30日から韓国で開催されるU18W杯に全9人のスカウトを派遣するソフトバンクのターゲットは当然、佐々木だけではない。甲子園準優勝右腕の奥川恭伸(石川・星稜高3年)をはじめ逸材選手の一挙手一投足に目を凝らす。佐々木と並ぶドラフトの主役候補、地元大分商高出身でもある明大の森下暢に関しても「完成度は高い。相手が高校生とはいえ、真っすぐで空振りが奪える」と永井本部長はスカウト陣の評価を代弁した。

 白熱必至のドラフト戦線。懸念された「力み」もあっさりとクリアした佐々木へ果敢にアタックするのか、他球団も戦々恐々とするソフトバンクの戦略から一層目が離せなくなった。

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