芳田、同学年のライバルに屈する リオ五輪女王撃破も

西日本スポーツ

 柔道の世界選手権第3日は27日、東京・日本武道館で男女計2階級が行われ、2016年リオデジャネイロ五輪王者で男子73キロ級の大野将平(旭化成)が初戦の2回戦から6試合連続一本勝ちで3大会ぶり3度目の優勝を飾った。

 女子57キロ級の芳田司(コマツ)は決勝で長野県出身の出口クリスタ(カナダ)に延長の末に敗れ2連覇を逃した。芳田は準決勝でリオ五輪金メダルのラファエラ・シルバ(ブラジル)を一本背負い投げで破るなど、初戦の2回戦から4連続で一本を奪った。出口は初優勝。

 2連覇は、学生時代からしのぎを削ってきたライバルに阻まれた。決勝で同学年の出口に屈した芳田。内股や寝技を仕掛けながら勝機をうかがった。中盤以降は芳田が担ぎ技も駆使してペースをつかみながら、延長2分すぎに一瞬の隙を突かれた。指導を奪われた直後、不用意に内股を狙ったところを切り替えされ、谷落としで技ありを奪われた。「自分の中で技を信じ切ることができず、技に魂が込められなかった」と悔やんだ。

 準決勝まで全て一本勝ちの出口とは対照的に、芳田の厳しい闘いを乗り越えた。準々決勝はポーランドの選手に技ありを先取されながら終了間際に追いつき、延長戦で撃破。「五輪チャンピオンに勝って、私が強いとアピールする」と準決勝で、リオデジャネイロ五輪金のシルバ(ブラジル)を6分25秒の闘いの末、破った。

 「(序盤で)弱気になっているのは私のリズムみたいなもの」と認めながらも、「理想は最初から最後まで自分の柔道を出したい」と今の柔道に満足していない。東京五輪の日本代表争いでは、大きくリード。今大会でも決戦の舞台を経験し、「思った以上にリラックスできた。この感覚を忘れないように」と収穫も得た。

 その決勝で喫した敗戦。反省はしても下は向かない。「また決勝で出口選手と対戦して勝ちたい」。ともに高校3年だった13年。福岡・敬愛高の芳田は春の全国選手権で長野・松商学園高の出口に敗れた後、夏の全国総体決勝で雪辱して頂点に立った。あの夏からオリンピックイヤーとなる20年で7年になる。高校時代から続くライバル物語をどう締めくくるか。これからはそこにフォーカスして成長していくしかない。

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