西山しぶとさ真骨頂 ボート王国九州山口!

西日本スポーツ

 初日の郷土勢は6勝と半数を占める活躍。1枠に組まれた西山貴浩、中村亮太、寺田祥だけでなく、ドリームで峰竜太が2コース差しを決めれば、中外からも篠崎元志と瓜生正義がいずれもまくって白星。イン最強の水面特性を打ち負かす高い攻撃力を披露した。

 西山は開幕カードの1R、トップSから堂々の逃げ切り勝ち。揚々と引き上げてくるかと思いきや、顔は真っ青。「めっちゃ弱い。強烈に下がっていた」。レース後は頭に鉢巻きを締めて集中力を高めると整備室に直行。「シリンダーとキャリーボディーを交換した」と大手術を施し、「試運転では付いていける感じになった」と表情に生気が戻った。さらに「今度はキャブレターを整備する。そしてSは行く」。整備でもレースでも、どこまでもしぶといのが西山の真骨頂。予選で唯一2回走りの2日目も執念で食らい付く。

 西山より一歩早い整備が寺田だ。前検日にシリンダーを換え、前半で5着に敗れるとさらにキャリーボディーを交換し、後半7Rのイン戦は1着。「正直、足に余裕がなくて厳しかった」。機力は低調でも、意地で白星をもぎ取った。年末をにらめば背水の陣。「ダービーに出られない以上、ここで踏ん張らないとまずい。レース後はシャフトを交換したから、頑張ってみる」。休む暇もなく立て続けに施した大整備で、試練を乗り越える。

 7月のオーシャンカップを制した瓜生は、8Rでイン大山千広を容赦なくツケマイで撃破し、SG連続Vへ最高の滑り出し。「大人げなかったかな?(笑) でも思った以上に好発進です」とジョークをまじえてSG10冠の威厳を示した。「伸びられる感じはない。ただ、上のレベルを見ると、もうひと足は必要じゃないかな」。再びの頂点へ、そのために必要なものを求めての仕事が続く。 (荒木翔吾)

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