九州大37年ぶりの本塁打王が導く 九州六大学野球秋季L

西日本スポーツ

 九州六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は31日、北九州市民球場で開幕する。春のリーグ戦で3本塁打を放って九州大では37年ぶりの本塁打王を獲得した池尻森(4年・修猷館)が、ラストシーズンにチームを1998年秋以来21年ぶりのAクラスに導く意気込みだ。九国大は大学最初のシーズンとなった今春に首位打者に輝いた田中未来(1年・宇部商)ら1年生の活躍で4季ぶりの優勝を目指す。西南大や北九大も戦力が充実。今春優勝した福岡大の連覇阻止を狙っている。順位は勝率で決定し、3位以上は明治神宮大会(11月15日開幕、神宮)出場を懸けた九州大学選手権(10月12日開幕、ヤフオクドームなど)に進出する。

■修猷館高出身

 最終学年となった春に「スラッガー」として覚醒した。九州大の池尻は今春開幕戦の西南大戦で昨秋の最多勝投手、広沢俊貴(4年・八幡南)からの一発で勢いをつけると、3本塁打でキングに輝いた。九州大からの本塁打王は1982年春に4本塁打の川間凡也以来37年ぶりだった。昨年までリーグ戦でノーアーチ。「高校から通じて公式戦で本塁打を打ったのは初めて」と初タイトルに自身も驚いた。

 84センチのバットを87センチに替えて飛躍につなげた。「短いバットだとスイングスピードは出るが形が崩れてしまう。長いバットで遠心力を使って振った方が芯に当たる」と、昨秋から長いバットを使いこなすための研究に励んだ。九州大では冬に「打撃向上」や「守備強化」など選手が課題ごとにグループに分かれて勉強会を実施。池尻は動画や本で体をコントロールする方法を勉強し「一人でやると間違った方向に行くので」と他の選手の意見を聞きながらフォームを固めた。

 今春の打率は2割2分ながら、打点はチームトップの9。開幕直前に左太ももの肉離れを起こして満足なプレーはできなかったという。それでも「最終戦で変化球のタイミングの取り方が分かり、手応えがあった」と、さらなる打力向上への思いが高まり、4年生では唯一チームに残って最後のシーズンを戦う。今季は指名打者での出場が中心。「3割、5本塁打、12打点」が目標だ。

 チームはAクラス入りと21年ぶりの九州大学選手権出場を目指す。春は5位だが、昨年より得点力が格段に上がった。「相手も『今までの九大とは違う』と本気で向かってくると思うが、自分が出ることで何かを下級生に残していきたい」。就職が内定した池尻にとって、今季が野球生活の集大成。完全燃焼し、チームを躍進に導くことを誓った。 (前田泰子)

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