ソフトバンク千賀2被弾4失点で1差 首位攻防第1R痛恨黒星

西日本スポーツ

 ◆西武4―2ソフトバンク(30日・メットライフドーム)

 首位攻防3連戦の初戦をエース千賀滉大投手(26)で落とした。昨季3戦3敗と苦しんだ敵地所沢で4回に外崎、7回には森にそれぞれ2ランを食らった。打線は初回以外の全てで出塁しながらも序盤の2得点止まりで、エースを援護できなかった。ソフトバンクの4連敗に対して西武は4連勝。振り返る時間はない。31日の第2ラウンドは、こんな時に最も頼れるベテラン左腕の和田が投げる。

■自己最悪タイ7敗

 無情の打球が左翼スタンドで弾んだ。2-2の同点で迎えた7回1死一塁。千賀が打率リーグトップの森に投じた初球だった。外角高めの151キロ真っすぐを、逆方向へはじき返された。痛恨の決勝2ランを献上し、マウンド上で表情をこわばらせた。「上手に打たれた。すごい打者だと思った。大事な試合を任せてもらったのに、結果を残せず責任を感じている」と敗因を一身に背負い込んだ。

 強力な西武打線の一発攻勢に沈んだ。2点リードの4回1死は外崎に痛打された。内角を狙った153キロがわずかに甘く入ると振り切られた。打球は西武ファンの大歓声にも押され、悠々と左翼フェンスを越えて同点2ランに。「本当に申し訳ない」。7回で123球を投じて4失点だったこの日は2被弾。これでリーグワーストの17被弾だ。

 粘りの投球を見せていた。3回までは走者を許しながらも要所を締めた。6回のアクシデントも乗り越えた。無死一塁からバント処理をする際、左足をひねり、いったんベンチへ引き揚げた。それでもマウンドに戻り山川、代打メヒアを続けて空振り三振に封じると、金子侑を捕邪飛に仕留めて脱した。「(状態は)ひどい感じではなかった」とするが、V争いが激しくなる中で自身3連敗の7敗目。先発転向後に3連続で土がつくのは初めてだ。8月の防御率は5点台を大きく上回り「結果が全てです…」とまた自らを責めた。

 ペナントの行方を大きく左右する3連戦初戦。エースの真価を示し、獅子へのリベンジを誓っていた。西武との前回対戦だった17日は、1イニング自己ワーストの9失点。3回でKOされた。V争いが大詰めだった昨年9月は3連戦の初戦に先発し、5回途中7失点で敗れた。かねて「あの試合が僕を変えた」と、言うほどの悔しさを味わい雪辱を狙った。ところが、またしても獅子に苦しめられる結果となり「気持ちを入れて臨んだが、カードの頭を取れなかった…」とうつむいた。

 痛い星をエースで落として、チームもこれで今季2度目の4連敗。2位西武とはわずか1ゲーム差だ。ここまで詰められたのは日本ハムと0・5差だった7月31日以来だが、工藤監督は「失投がない投手はいない」とかばう。その上で懸命に前を向く。「これ一つ負けたから終わりではない。次に向けてやっていくことが何より大事」。晩夏に一層熱気を帯びるパ・リーグのペナント争い。最後に笑うために、うつむいている時間はない。 (山田孝人)

◆救援時代の4連敗以来

 千賀が3戦3敗で7敗目を喫した。千賀の同一シーズン3連敗は13年6~7月に4連敗(4戦4敗)して以来だがこのときはいずれも救援。先発での3連敗は初となった。今年は球宴までに9勝2敗と勝ち星を重ねたが球宴後は7試合で2勝5敗、4失点以上が5度と苦しんでいる。シーズン7敗は昨年に並ぶ自己最多。

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