ソフトバンク柳田「野球の神様いる」崖っぷちで首位死守弾

西日本スポーツ

3回1死、十亀から中越えに先制ソロを放つ柳田 拡大

3回1死、十亀から中越えに先制ソロを放つ柳田

6回無死、ソロを放った松田宣(5)を迎える武田(左)と柳田 柳田の復帰後3カード連続本塁打

 ◆西武1-4ソフトバンク(1日・メットライフドーム)

 首位陥落の危機を柳田悠岐外野手(30)の一発が救った。ゲーム差0で迎えた2位西武との首位攻防戦で3回に先制の特大ソロ。左膝裏肉離れから復帰後3カード連続アーチで前日に失点に結び付いた2失策の汚名を返上した。

 就任5年目の通算勝利数で歴代トップとなる414勝目を工藤監督にプレゼント。連敗を5で止め、最短で3日にも優勝マジック18が点灯する。もうVまで立ち止まらない。

■試合前には特守

 特大の一発で柳田が崖っぷちのチームをよみがえらせた。3回1死。2ボール2ストライクから十亀が投じた7球目だった。真ん中に入ってきた甘いスライダーを豪快にフルスイング。打球は大きな放物線を描き、右中間スタンドで弾んだ。先制Vアーチとなる4試合ぶり7号ソロ。敗れれば首位陥落となる危機を救い「集中して自分のいいスイングができた。勝てて良かった」と笑みをこぼした。

 左膝裏の肉離れより復帰してからこれで3本目、3カード連続での本塁打。チームは波に乗りきれない状態が続いたものの、さすがの一打で首位攻防の重要な一戦で勢いをもたらした。チームの連敗も「5」でストップ。「またここから頑張るしかないですね」と前だけを向いた。

 大敗した前日とは一転した一日だ。前夜8月31日は「最悪でした…」と思わずこぼした。二つの失策が失点につながり、雪辱を誓った1日の試合前には汗だくになって特守に励んだ。その守備を危なげなくこなし、勝利に直結する一打。柳田は「野球の神様っているんだな」と実感を込めた。

 そんな日々を柳田はずっと求めていた。「毎日、上半身のトレーニングと体幹だけ。できることがなかったんすよね。毎日が変わらない。こっち(1軍)はいい時も悪い時もある。だから楽しいっす」。左膝裏の肉離れのため戦線を離脱していた約4カ月間には、味わえなかった刺激にあふれる毎日を満喫している。

 昨季のリーグ王者の西武に、ゲーム差なしまで迫られたが、頼れる選手会長のアーチで再び1差として首位を死守。同一カード3連敗も阻止し、3日にもマジックが点灯する。復帰したデスパイネにもタイムリーが出たゲームを工藤監督は「メンバーがそろった最初に勝てたことも大きい。3連敗だけはしたくなかった。みんながその思いで戦ってくれた」とたたえた。

 1勝5敗と苦戦した長期ロードを終え、3日からはヤフオクドームで楽天、ロッテとの7連戦に臨む。柳田は「デスパイネも戻ってきた。残り21試合、クタクタになるまで野球をしたい」と、2年ぶりのリーグ制覇に向けて気合を入れた。混戦熱パの厳しい“残暑”をチーム一丸で乗り越えていく。 (山田孝人)

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