ソフトバンク武田、好投の要因は 倉野コーチ「期待大きくなる」

西日本スポーツ

 ◆西武1-4ソフトバンク(1日・メットライフドーム)

 強力打線の前に武田が立ちはだかり、三塁すら踏ませなかった。6回2死一塁で、栗山を135キロフォークで空振り三振に仕留めると、グラブを強くたたき上げた。顔色を変えずマウンドを守ってきた右腕が、スコアボードに六つ目の「0」を並べて感情をあらわにした。

 ひょうひょうとしたマウンドさばきとは裏腹に「プレッシャー? めっちゃ、ありました。『頼むぞ』とか言われて。3点ぐらいは覚悟していたんですけど」と本音を明かす。その開き直りが功を奏した。

 バッテリーを組んだ高谷と設定したテーマは「緩急」。8月にプロ野球史上2位の月間172得点をたたき出した相手の、打ち気を利用しようとした。「何とかゴロを打たせようと。それでも、打球は上がるんですけど」。その低めの意識から、2回は栗山を低めフォーク、外崎を外角低め150キロ直球、山川を外角低めスライダーで3者連続三振に仕留めた。

■三塁踏ませず

 5回2死一、二塁のピンチも2安打を許していた秋山に対し、146キロ直球で押し込み遊飛に打ち取った。6回を87球、被安打4、無失点と申し分ない内容ながら、7回以降は“休養”十分の救援陣に託した。今季5勝目でチームにとっても10日ぶりの勝利をもたらし首位の座をキープ。2012年の入団後、西武相手に足かけ5年で11連勝し、かつてほしいままにした「獅子キラー」の異名を呼び起こす投球だった。

 先発に復帰し1軍再昇格し3戦続けての好投。その要因は「動きを一つ加えたこと」と明かす。左足を着地させたときに、太もも裏で体重を受け止める動きを入れた。「打撃マシンみたいに出所が見やすく、タイミングが合いやすくなっていた。ワンクッション入ることで、打者のタイミングがずれる」。2軍降格時には腕をたたきつける意識が強くなりすぎ、左足を付いてから球をリリースするまでの「間」が失われていたという。

 持ち味がよみがえった右腕に、倉野投手コーチも「ナンバーワンの打線にこの投球が投げられるなら、他の球団にも通用する。ここからの期待も大きくなる」と終盤戦に重宝する算段。9月には7連戦も2度控えている。エースナンバーを背負う右腕が、大一番で存在感を見せつけた。 (鎌田真一郎)

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