福岡育ちコンビ五輪1番手浮上 丸山と素根、柔道世界選手権で初出場金メダル

西日本スポーツ

 1日に閉幕した柔道の世界選手権(日本武道館)で福岡・沖学園高出身で男子66キロ級の丸山城志郎(ミキハウス)と福岡・南筑高を今春卒業した女子78キロ超級の素根輝(環太平洋大)が初出場で金メダルを獲得し、2020年東京五輪代表の争いでライバルをリードした。丸山は3連覇を狙った阿部一二三(日体大)に直接対決で勝ち、素根は銅メダルだった朝比奈沙羅(パーク24)を結果で上回り、序列を逆転させた。 (末継智章)

■一歩リード

 魂の柔道で序列を変えた。男子66キロ級の丸山は阿部一との準決勝で右膝を痛めるアクシデントを乗り越え、技ありを奪って優勢勝ち。決勝は得意の内股などで勝利を収めた。逆境を気迫で乗り越えた闘いぶりに男子日本代表の井上康生監督は「勝ちきる本当の力を身につけた」と絶賛した。

 ただ、闘いが終わったわけではない。3連覇を逃した阿部一も銅メダルを獲得。井上監督は「世界最高峰の2人。1年間で丸山が少しリードしてきているが差はない」と接戦を強調する。それでも丸山は今大会で敗れれば東京五輪代表が絶望的だっただけに「今後の柔道人生が良い方向に進む」と希望を見いだした。

 女子では78キロ超級で個人戦初出場した素根が優勝。前年優勝した朝比奈が準々決勝で敗れた波乱も味方したが、冷静な闘いぶりと五輪3大会連続メダリストのオルティス(キューバ)を破ったことが高く評価された。課題といわれた海外の長身選手との組み手争いでも優位に立つようになり、女子日本代表の増地克之監督は「五輪に向けて一歩リードした」と明言する。

■今秋決着も

 今大会の金メダリストが11月のグランドスラム(GS)大阪大会でも優勝すれば、東京五輪日本代表に内定する可能性がある。一気に代表争いに決着をつけるのか、ライバルたちが意地を見せ、来春の全日本選抜体重別選手権(福岡)までもつれ込むのか。ますます目が離せなくなってきた。

 ◆柔道五輪代表の選考 柔道の個人代表は各階級1人ずつ。選考は(1)今回の世界選手権覇者がGS大阪大会も制し、全日本柔道連盟の強化委員会で出席者の3分の2以上の賛成を得れば代表入りが決定(2)来年2月のGSデュッセルドルフ大会(ドイツ)終了時点で、その階級の1、2番手の差が圧倒的に開いていると強化委の3分の2以上が判断すれば決定(3)来年4月の全日本選抜体重別選手権で最終選考-の3段階で決める。

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