ソフトバンク内川記念日弾 王会長756号「ホームランの日」

西日本スポーツ

4回無死一塁、左越えに2ランを打ち駆けだす内川 拡大

4回無死一塁、左越えに2ランを打ち駆けだす内川

4回に本塁打を放つ内川 楽天に勝利し、ベンチ裏で工藤監督(81)を迎える王会長 1977年9月3日、通算756号本塁打を放った巨人・王貞治 内川の年度別打撃成績 ソフトバンクきょうはこうなる

 ◆ソフトバンク3―2楽天(3日・ヤフオクドーム)

 これぞホークス!! ヤフオクドーム7連戦の初戦は、今宮健太内野手(28)の先制ソロと内川聖一内野手(37)の2ランの一発攻勢でリード。先発した高橋礼投手(23)が8回途中まで2失点にまとめ、粘る楽天を継投で振り切った。高橋礼はチームトップタイの11勝目。1ゲーム差の2位西武の勝利で、この日の優勝マジック(M)点灯はお預けになったが、4日にも「M17」がともる。

 記念日に花を添える一発だった。4回無死一塁で、内川に打席が巡ってきた。初球、2球目と続けて直球を仕留められず追い込まれると「力みを感じたので、素直にコンパクトに捉えようと思った」。6球目は内角138キロの直球。体を素早く回転させ捉えた打球は、瞬く間に左翼スタンドに飛び込む。勝利に導く通算196本目となる12号2ランを放った背番号1は、悠然とダイヤモンドを一周した。

 この一発で、今季岸との対戦成績は7打数6安打2本塁打と圧倒的な好相性ぶりを発揮。「その原因が分かれば、どんな投手でももっと打てるはずですけど」。そこは、打率2割5分8厘という成績に納得していない、ヒットメーカーとしてのプライドをにじませた。

 9月3日は、球史にひときわ輝く記録が打ち立てられた日だ。1977年の同日、王球団会長が通算756号本塁打をマークし、それまで米大リーグのハンク・アーロンが持っていた当時の世界記録を更新した。それを祝し「ホームラン記念日」とされている。

 「同じ日に打たせてもらったのは光栄だけど、あとは申し訳ない気持ちです」

 通算2000安打の祝いに自身と同じ背番号1が入った巨人のユニホームを贈ってもらった“先輩”は、4倍以上もの868本のアーチをかけた。その偉業にあらためて恐縮したが、激しい優勝争いを繰り広げる中で価値ある1本だったことは間違いない。

■通算2155安打 秋山氏にあと「2」

 ゲーム差0で迎えた1日の西武戦前の緊急ミーティングで工藤監督が語った「ボールは1球しかない」という言葉が刺さった。マジックも点灯間近となり、優勝を意識させられる環境になってくる。だからこそ、内川は「僕らができることは、周りの状況に惑わされないこと」と言い切る。

 通算安打は歴代25位の2155本となり、同23位タイの広瀬叔功、秋山幸二の2157本まであと2本に迫った。「(ランキングの)同じところに名前を出してもらうのが申し訳ない」とここでも恐縮。個人記録よりも、ここ2年はけがや体調不良でシーズン大詰めの戦いに加われなかったことの責任を感じている。「テレビでしか見られなかった状況だったけど、今は優勝争いの中で野球ができるのは幸せ」。着実にゴールは近づく中、目の前の勝利に向かって背番号1はグラウンドに立つ。 (鎌田真一郎)

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