殊勲弾のソフトバンク高谷「球が170キロぐらいに見えるかも」控え捕手の本音

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク3-2楽天(5日・ヤフオクドーム)

 2戦連続で先発マスクをかぶった高谷裕亮捕手(37)に125試合目で今季初弾が飛び出した。5回に右翼席に突き刺す勝ち越しソロ。ベンチでグラシアルの殴られ役を演じるベテランは、その“天敵”を倒すパフォーマンスでベンチを盛り上げた。2位西武も勝ち、マジック点灯はお預けとなったが、4連勝で1ゲーム差をキープ。6日からは既に負け越しが決まっているロッテと4連戦。真の天敵を倒し、Vロードにしっかりとした光をともす。

■「自分が一番驚いている」

 観客席も、ベンチも、そして何より打った張本人が一番驚いた。同点に追いつかれた直後の5回1死。ベテラン高谷が大仕事をやってのけた。1ボール1ストライクから美馬の投じたストレートをバットの芯で捉えると、打球は右翼席へ一直線。「とにかく出塁しようと打席に入った」という37歳の謙虚な思いは値千金の今季1号ソロとなった。

 「自分が一番驚いている」と話したように、若干顔をこわばらせ、やや速いペースでダイヤモンドを一周した。ようやく表情が崩れたのはホームベースを踏んでから。全員が笑顔の一塁ベンチを目にし、白い歯がこぼれた。普段は、グラシアルが本塁打を放った際のボクシングパフォーマンスの相手役。だが今回ばかりは立場が逆転し、助っ人に“パンチ”を繰り出した。

 貴重すぎる逆パターンの演出に、観客席は大きく沸いた。それでも「本当に打つとは思ってなかったから、もっとちゃんと打ち合わせをしとけばよかった」と、パフォーマンスの出来にやや不満顔。盛り上げ役として自分への厳しさを見せたが、この日はバットだけでなく本業の女房役としても大きな仕事を果たした。

 今季初めて2試合連続で先発マスクを任され、計5投手を巧みにリード。楽天打線を2得点に封じた。13年目の今季は開幕から1度も1軍を離れていないが、甲斐の成長もあり100試合を消化した時点でスタメン出場は1試合だけ。だが工藤監督は「今のうちにとってなくてはならない存在」と重圧のかかる9月に入り、早くも3度目の先発マスクを任せるなど大きな期待をかけている。

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