小学生だった内川聖一が福岡Dで応援した大先輩超え

西日本スポーツ

8回2死、中前打を放つ内川 拡大

8回2死、中前打を放つ内川

6回、適時二塁打を放った松田宣をたたえる内川 内川と秋山の通算打撃成績 通算安打上位記録

 ◆ソフトバンク3-2楽天(5日・ヤフオクドーム)

 偉大なホークスの先輩を超えた。8回2死。内川に球場の大歓声が寄せられた。楽天の森原が1ストライクから投じた2球目の直球を中前へ。チームの“レジェンド”広瀬叔功、秋山幸二を超えて、プロ野球歴代単独23位に浮上する通算2158度目の「H」ランプだ。タイ記録の2157本目は1点リードの6回。7球で2死とされ迎えた打席で左翼への二塁打で、貴重な追加点の起点となった。

 ただ、試合後の内川は「記録はうれしいけど、その2本というより賢一(中田)を勝たせたかった」と満面の笑みとはいかなかった。1点リードの4回1死一、二塁。追加点の好機で三ゴロに倒れ、後続も断たれて無得点に終わった。リードを広げられず、直後の回で同点とされ中田は降板。「どうにかできていれば…」と、力投していた右腕を援護できずに悔やんだ。

 小学校時代、少年野球チームの仲間と福岡ドーム(当時)に観戦に訪れて「アキヤマ~、アキヤマ~」と声を張り上げた時間は昨日のことのように思い出す。「当時はまさか自分が同じぐらいヒットを打つと思っていないし、プロになれるとも思っていなかったな」。憧れの存在と同じ「1」を背負い、安打数を超えた。それでも「スタンドで応援していた時と距離感は変わらない」と言い切る。

 「秋山さんは走攻守を完璧にやった人。比べられないし申し訳ない」。そんな尊敬の念はもちろんだが、戦いの最中で自身の記録に思いをはせることもない。「(現役を)終わった時に、ここまで打ったかと思えればいいかな」。だからこそ、記録に到達した2本の安打よりも好機の凡退を悔やむ。

 一昨年からの2年間は故障が相次いだこともあって、規定打席に届かなかった。そのため、今シーズン前には「きちんと試合に出て1年間戦えるように」と誓い、3年ぶりの規定打席に到達して有言実行の奮闘を続けている。この日は守備でもファインプレーを披露したベテランを、工藤監督も「常に元気はつらつで、充実している」とたたえた。佳境に入り、背番号1の輝きが増している。 (山田孝人)

 

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