中村(鹿児島実高出身)南ア相手に「自信になった」 日本代表W杯壮行試合

西日本スポーツ

前半、攻め込む中村 拡大

前半、攻め込む中村

 課題と収穫-。ラグビー日本代表は6日、ワールドカップ(W杯)日本大会の壮行試合として埼玉・熊谷ラグビー場で南アフリカ代表と対戦し、7-41で敗れた。南ア戦は、2015年W杯イングランド大会の1次リーグで日本が34-32で勝って以来2度目だ。南アが誇る世界屈指の強力FWに対し、代表復帰戦のプロップ具智元(大分・日本文理大付高出身)はスクラムで存在感を発揮。CTBの中村亮土(鹿児島実高出身)も攻守で前に出続けた。キックの精度の甘さなどから計6トライを許した完敗。迫る本番に向けて修正していく。

■際立つプレッシャー

 ノルマに掲げた「25失点以内」は既に超えていた。それでもCTB中村は集中していた。0-27で迎えた後半20分に挙げたWTB松島のトライ。起点となったのは、ハードワークを信条とする28歳の魂のこもったタックルだった。

 「(南アフリカが)なかなか外に(ボールを)振ってこなかった」。想定していたよりも少なかったという相手のオープン攻撃。だからこそ、前半から随所で披露した中村のプレッシャーは敗戦の中で際だった。2万2000人超の大観衆を沸かせた松島のトライも中村が鋭い出足でプレッシャーをかけ、パスの乱れを突いて奪ったものだ。

 「向こうはキックからのプレッシャーが激しかった。オープンにハイパントするのは予測していなかった。南アの(ゲームプランの)遂行力だと思う」。試合後、中村は淡々と振り返った。W杯メンバーで臨む最初の試合であり、本番前のラストマッチ。改善の余地があるとされてきたディフェンスを統率するリーダーの一人として、試合前にこう口にしていた。「(大会で)格上の相手に勝つためには、25点以内に抑えること」

 代表“圏外”と見られていながら、昨秋から急激に台頭し、初のW杯メンバーに選出された。桜のジャージーに袖を通す以上、本番まで残された時間で最大限の準備に注力する。「アタックからディフェンスへの切り替えの意識さえ持てば…。いい気付きはあったし、アタックが有効な面もありましたから。ただ、そこでも小さなミスで流れが途切れたり、トライまで持っていけなかったりした」。課題を挙げた一方で、こう続けた。「戦えるという自信にはなった」。決して強がりではない。 (西口憲一)

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