あすMGC 40選手会見 4強そろう初のレース MHPS井上決意「勝」

西日本スポーツ 末継 智章

MGCのMGCの公式記者会見で、コースの勝負どころについて「坂」と記した井上大仁(中央)。左は設楽悠太、右は木滑良(撮影・中村太一) 拡大

MGCのMGCの公式記者会見で、コースの勝負どころについて「坂」と記した井上大仁(中央)。左は設楽悠太、右は木滑良(撮影・中村太一)

昨年8月のアジア大会で優勝し、金メダルを胸に日の丸を掲げる井上大仁 MGC出場者会見で自らのアピールポイントを「攻め」と書いた今井正人 九州ゆかりのMGC出場選手

 15日に号砲が鳴る東京五輪マラソン日本代表選考レース「グランドチャンピオンシップ」(MGC)に出場する男女40選手が13日、東京都内で会見に臨み、男子で「4強」に数えられる井上大仁(MHPS)がライバルを前に優勝を宣言した。自信の根拠として昨夏のジャカルタ・アジア大会を制した実績と粘り強さを自ら強調。大迫傑(ナイキ)と設楽悠太(ホンダ)、服部勇馬(トヨタ自動車)の4強の全員がそろう初のマラソンレースで最強の称号を勝ち取り、五輪切符をつかむ。女子は野上恵子(十八銀行)がアジア大会銀メダルに続く快走を誓った。

 一発勝負に懸ける闘志を隠そうともしなかった。出場全選手が参加した記者会見。司会者から意気込みを漢字1文字で書くように求められると、井上は迷わず「勝」を選んだ。「今回は勝ちに来たので。そういうレースができれば」。簡潔な言葉に決意を凝縮させた。

 自己記録(2時間6分54秒)は日本記録保持者の大迫と設楽に次ぐ3番目だが、井上にはMGCと同じくペースメーカーがいなかった昨夏のアジア大会を制した実績がある。トラック勝負を制し、日本人男子32年ぶりの金メダル。「どう立ち回ればいいか、周りの選手よりは経験がある。最後まで粘り切れたアジア大会の走りが再びできれば」と強い自信を示す。

 8月下旬から大分・九重で最終調整。「湿度が高く、気圧が低い中での練習だったのでかなり苦しかった。だけど調整はうまくいったので、調子は上がってきている」と仕上がりにも手応えをにじませた。

 4強が同じマラソンレースに臨むのは初めて。会見で右隣に座った設楽や左後方の服部、やや離れた位置の大迫を見て、井上は「こういう選手と戦うんだな」と実感。10日前までは緊張していたというが「いつもと同じことをやるだけだと開き直った。今は落ち着いている」と不安はない。

 1986年のアジア大会を制した中山竹通は翌年12月にソウル五輪の“一発選考”とされていた福岡国際も優勝、レース直後に五輪の内定を勝ち取った。井上も同じサクセスストーリーを描く。

 勝負のポイントには終盤の坂を挙げた。「耐えられるか、勝負できるかが勝ち負けを分ける」。国内屈指の勝負強さでライバルたちを置き去りにする。 (末継智章)

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