木津、下克上先発狙う ラグビーW杯20日開幕

西日本スポーツ 大窪 正一

調整に汗を流す木津(右端) 拡大

調整に汗を流す木津(右端)

ラグビーW杯に向け、調整する木津(右)

 20日開幕のラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で、史上初の8強入りを目指す日本代表の木津悠輔(23)が14日、3人いる右プロップのうち一番下、現状3番手からの“下克上”で晴れ舞台のピッチに立つ意気込みを示した。大分・由布高で楕円(だえん)球を追うまで打ち込んだ剣道は2段の腕前。中でも面を得意としていたという。剣道仕込みの“一瞬の詰め”を生かしたタックルも生かして先発の座を奪う。

■23歳の成長株

 桜戦士の誇りとともに決意を新たにした。13日に東京都庁であったW杯公式行事「チームウエルカムセレモニー」に参加。そろいのスーツに身を包んだ日本代表の一員として木津は初めてW杯出場を祝した特製メダルとキャップを受け取った。

 「W杯の日本代表になった自覚が芽生えた」。喜びをかみしめる一方で、置かれた立場への危機感を口にした。「(右プロップの)3番が3人いる。(試合に)出られる確証はない」。W杯前最後の実戦となった今月6日の南アフリカ戦で、木津はメンバーから外れた。右プロップの先発は具で、後半からは控えのバルが出場した。

 しかも、この2人が世界最強レベルのスクラムを誇る南アフリカに善戦。「(具とバルが)しっかり組めていて自分も組めるんじゃないか、と自信になった。ぜひ試合に出てバンバン押したい」。メンバー入りできなかった悔しさを募らせた。

 23歳の成長株。将来性も買われて代表枠に食い込んだ。定評のあるスクラムや突進力に加えて、自らの武器と考えているのがタックルだ。「剣道で学んだ面を打ちにいくときの踏み込みや間合い、一瞬のスピードはラグビーに通じる」。180センチに満たない身長(178センチ)で大男をなぎ倒し、成り上がってきた。剣道仕込みの鋭い出足に木津は活路を見いだす。

 この日は都内で開幕のロシア戦に向けたフィットネス中心の練習で汗を流した。「残された時間はもちろん、開幕してからもチャレンジする姿勢は大事。負けないように、熱量でアピールする」。故郷の大分では剣道の恩師が「少年剣士からラガーマンへ」と、飛躍を祝った垂れ幕をこしらえて応援してくれているという。支えてくれる多くの方々への感謝を胸に、晴れ舞台に立つ。 (大窪正一)

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