西武「神風」逆点灯 2戦連続サヨナラ

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆西武6―5ロッテ(15日・メットライフドーム)

 野球の神様はとんでもない結末を用意していた。延長11回2死。木村が左中間へ大きな飛球を打ち上げた。中堅荻野と左翼加藤が交錯し、白球が転がった(記録は左失)。木村は一気に三塁を蹴り、ホームベースを駆け抜けた。2試合連続の幸運なサヨナラ勝ちで首位に再浮上。そして優勝マジック「9」が初点灯した。「神風が吹いたね」。辻監督は表情を崩した。

 サヨナラ時は午後5時半。「上がり過ぎた」と凡退を覚悟した木村は全力疾走を怠らなかった。吹き抜けになっている本拠地メットライフドームの構造を心得ていた。「夕方になると外が暗くなってボールが“消える”ことがある。レフトがボールを見失うしぐさをしたのでスピードを上げた。まさかかえってこられるとは…。キャンプのベースランニングを思い出した。神様が味方してくれた」と息を弾ませた。

 文字通りの総力戦を勝ちきった。7回に3点を勝ち越されたが、自慢の打線が奮起。8回に源田が同点打、森は勝ち越し打を放った。1点リードの9回には守護神の増田ではなく、平井を送った。先頭の四球をきっかけに追い付かれたが、指揮官は「(増田は)疲れもあったので休ませようと思っていた」と明かす。

 ソフトバンクの劣勢が大型ビジョンに映されると、観衆3万人超の本拠地が沸いた。その中でも木村は「気にしちゃ駄目」と目の前の一戦だけに集中した。西武はリーグ一番乗りでのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたが、目標は上にある。残り9試合。辻監督は「タフな試合が続くけど、選手たちは心強い。9試合で(マジック)9でしょ。あってないようなもの。あと9試合必死に戦う」と気を引き締める。最大8・5ゲーム差からの逆転V2への道は、自力で切り開く。 (小畑大悟)

 ◆西武・熊代(代走で8回1死満塁の源田の右前同点2点打で二塁からヘッドスライディングで生還。ロッテのリクエストでも判定は覆らず)「(リプレー検証は)感触もあったので自信を持って見ていた。代走で出たのでアグレッシブにいった。常に準備はしている。総力戦で勝てたと思う」

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