工藤ホークス痛すぎ 4点差逆転負け 西武M9

西日本スポーツ 倉成 孝史

札幌ドーム最終戦で敗れ、観客にあいさつに向かう工藤監督(撮影・軸丸雅訓) 拡大

札幌ドーム最終戦で敗れ、観客にあいさつに向かう工藤監督(撮影・軸丸雅訓)

8回途中、降板する甲斐野 マジックきょうはこうなる

 ◆日本ハム7―5ソフトバンク(15日・札幌ドーム)

 痛恨…。そのひと言しか出ない。攻めの継投が今回は裏目に出て、最大4点リードからの逆転負けを喫した。優勝へのマジックを減らすどころか、首位から再び転落。サヨナラ勝ちの西武にマジック「9」が点灯する事態となった。ホークスの逆転優勝は最短でも22日で、21日にレギュラーシーズン本拠地最終戦を迎えるヤフオクドームでの胴上げは消滅。とにかくまた勝ち続けるしかない。

■ルーキー右腕「大事な試合で…」

 ルーキーには酷だが、この1敗が持つ意味を分かっているからこそ、甲斐野は敗戦の責任を背負い込んだ。「こんな大事な試合で…。1年目とかいうのは許されない」。ここまでフル回転で活躍した甲斐野は試合後、そう言葉を絞り出して、次戦の地、旭川へのバスに乗り込んだ。そのバスが札幌ドームを出発して約10分後、西武がサヨナラ勝ち。首位を奪われ、宿敵にマジックが点灯した。

 着実にマジックを減らせるはずだった。勝利がこぼれ落ちたのは、1点リードの8回。5番手の甲斐野が先頭の西川を2球で追い込んだが、ファウルで粘られると、根負けした11球目は甘いコースに入って右前へ運ばれた。続く大田には左前打。無死一、二塁で好打者の近藤を打ち取ったが、続く中田に左前打を浴びると、左翼の周東の悪送球もあって追いつかれた。

 さらに甲斐野は渡辺を歩かせて満塁とされ、清宮に勝ち越しの右前2点打を許した。ここで降板。代わったスアレスも適時打を浴び、甲斐野は60試合の節目の登板で自己ワーストの4失点だ。工藤監督は「今までこの位置で頑張ってきてくれていたので。これからも頼りにしたいと思いますし、切り替えて頑張ってほしい」とかばったが、直後の最終回に打線が粘りを見せただけに、8回の大量失点は痛すぎた。

 指揮官の攻めの采配も結果的に裏目に出た。6回に和田が先頭からの2連打で1点を失い、なおも無死三塁とされると嘉弥真にスイッチ。左腕は近藤を打ち取ったが、続く中田に対して送りこんだ3番手の高橋純が適時打を浴びて1点差に迫られた。2死一塁で左打者の清宮を迎えると、工藤監督はモイネロを投入。左腕は二ゴロに打ち取った。惜しみない投手起用で一発逆転の場面をしのいだが、本来は8回を任される助っ人の登板が繰り上がったことで、上位打線との対戦となった8回を甲斐野に託することになった。

 痛すぎる黒星で首位からも転落し、自力Vの可能性も消えた。だが、もはや過ぎたことを振り返ってはいられない。「もう一戦一戦という考えでやっている。みんなスクラムでやってもらおうと思っている」と工藤監督。ゴールテープを切った直後にぶっ倒れるくらいのラストスパートで、もう一度獅子を追い抜く。 (倉成孝史)

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