ソフトバンク・バンデン3カ月ぶり1軍「もう『センガサマ』と…」

西日本スポーツ 山田 孝人

1軍に合流し明るい表情を見せるバンデンハーク(右)(撮影・式町要) 拡大

1軍に合流し明るい表情を見せるバンデンハーク(右)(撮影・式町要)

練習するバンデンハーク 森(右)からウイニングボールを受け取るバンデンハーク=6月4日

 右肘痛のため、2軍で調整中だった福岡ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(34)が17日、6月以来約3カ月ぶりに1軍に合流した。20日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)で復帰先発する予定だ。2年ぶりのペナント奪還が懸かるレギュラーシーズンのラスト9試合。苦しい台所事情の先発投手陣に日本通算40勝の頼れる剛腕が帰ってきた。

 ヤフオクドームでの投手練習に合流したバンデンハークの表情には笑みが浮かんでいた。久しぶりに立った本拠地のグラウンドで精力的に汗を流し、ブルペンにも入って36球の調整。「コンディションは問題ないよ。自分が投げる試合ではチームが勝てるチャンスをつくるだけ」とうなずいた。

 12日のウエスタン・リーグのオリックス戦では、5回2/3を5安打2失点。最速150キロもマークしており「しっかり調整できている」と状態にも自信を示す。

■監督「球に力ある」

 来日5年目。工藤監督も先発陣の柱の一人として大きな期待を寄せていたが、苦しいシーズンとなった。春季キャンプで腰痛を発症して出遅れ、6月4日の中日戦で1度は復帰して白星を挙げたが、登板後に右肘の張りを訴えて戦線離脱。米国の病院で検査するため一時チームを離れたこともあった。「過ぎたことは取り戻せないからね。ここからしっかり頑張りたい」と前だけを向いている。

 2年ぶりのリーグ優勝に向けて西武と激しいマッチレースとなっている中、投手陣は苦しいやりくりが続いている。それだけにポストシーズンを見据えても、実績十分の剛腕が戻ってきたことは大きい。「しっかり腕も振れていたし、投げているボールも力はあった。彼が帰ってきてくれ、チームの力になってくれることをうれしく思う」と工藤監督も笑顔を見せた。

 投手練習では久しぶりに顔を合わせた千賀らチームメートらとの会話も楽しんだ。今季ここまで懸命にチームをけん引し、無安打無得点試合も達成した千賀に対しては敬意も口にした。「もう『センガサマ』と呼ばないとね。ノーヒットノーランも素晴らしかったけど、今シーズンは1年を通してすごい投球をしているから」とたたえた。自らも負けじと、苦難のシーズンをここから歓喜の記憶に塗り替える決意だ。 (山田孝人)

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