福岡のキャプ翼大好きスペイン出身GK 「神の手」の謎に迫る

西日本スポーツ

セランテス(左)の「神の手」に拝むケン坊田中 拡大

セランテス(左)の「神の手」に拝むケン坊田中

セランテス(左)にインタビュー中「どうなってるの?」と右手を確認するケン坊田中 8月の京都戦で好セーブを見せるセランテス

■21日博多の森「西日本新聞Day」

 ケン坊が「神の手」セランテスに迫る! 西スポ特命アビスパ応援団長のよしもと芸人、ケン坊田中(48)が、アビスパ福岡選抜総選挙で堂々の1位に輝いたGKセランテス(29)を直撃。魔法がかったスーパーセーブはどのようにして繰り出されているのか。謎に迫った。「西日本新聞Day」として行われる21日のホーム岡山戦(博多の森陸上競技場)を含めてリーグ戦は残り10試合。J2残留に懸ける思いも聞いた。 (構成・広田亜貴子)

■牛丼にはまってます

 -日本語がかなり上達したね。

 「ニホンゴ、マダ。アブナイ」

 -練習中も結構日本語が出ている。

 「スコシ、スコシ」

 -日本の生活には慣れた?

 「アツイ。(以下スペイン語で)お米がやっぱりスペインと違う。日本のお米で食べると何でもおいしい。まず炊飯器を買って、おいしい米を炊けるようにした。今一番はまっているのが牛丼なんで。それを家で食べられたらうれしい」

 -暑さが大変。欧州はオフでサッカーをすることがなかなかない。

 「今までのサッカー人生の中でも夏は(シーズン)中断という人生を送ってきた。(日本は)湿度が高く特にきつい。1日4リットルは絶対水分を取るようにしている」

 -ジョン(セランテスの愛称)といえばビッグセーブ。3-0でレベスタ今季初勝利を飾った愛媛戦(8月31日)で、前半29分に右腕一本で相手の先制を阻止した。

 「(映像を)500回見た(笑)。最初自分から見て左側にシュートが来た時、相手選手に当たって(丹羽のシュートにつながり)『ああ、もう終わった。絶対決められる』と思ったけど、諦めたら駄目なので、とりあえず飛び込んだ。(セーブした球が)クロスバーを越えてくれた時は点が入った時よりうれしかった」

 -すごかったもん。レベスタが優勝したみたいになってた。

 「自分は次のプレーに集中していたので見ていないが、プレー中にリプレーの映像が流れてスタジアム全体が『うおー』ってなって。それを聞いた瞬間に興奮した」

■チーム一丸絶対条件

 -いつも手だけでかき出す。何かあんの? 伸びる? (手を確認)トレーニング? 握力?

 「腕ですね。できる限り、ここ(手のひら)にボールをしっかり当てようと思っている。指だけではボールの方向を変えるのは難しい。最近ジムに行く回数や時間を増やした。シュートを止めるためでもあるが、ボールに持っていかれて肘を痛めることもあるので、けがを予防するためにも筋力を増やしている」

 -マラドーナ以上の神の手だね。スペインでは過去に昇格を何度も経験しているんだって?

 「2部から1部は1回。その下のカテゴリーでは5回ぐらい」

 -かーっ、すごい! 昇格するチームの共通点は? 何が大事になるの?

 「チームが一丸となって戦うのが最低条件であって絶対条件。個人は絶対チームの上には立てない。5分しか出場時間がなかったとしても、その5分は今までの人生の中で一番大事な5分として使わなきゃいけない。サッカーという仕事は、たくさんの人の支えがあって成り立っているのを忘れてはいけない」

 -団結力は今のアビスパにある?

 「選手のけがや監督の交代など本当にいろんなことがあった。その中で若い選手が多い。若い選手をベテランが常に100パーセントの状態に持っていってあげられるかというのも大事。それでもいい雰囲気をつくってやってきてるのかな、と思う」

■日本のGKよく動く

 -日本のGKとスペインのGKって違う?

 「日本で特に印象的だったのは動く範囲の広さ。ボールをつなぐポゼッションにもキーパーが参加する。(ペナルティー)エリアから5メートル出たり。それが一番強く感じた違いかな。スペインではGKはシュートを止めるのが仕事って言われる。それに比べて、日本では求められる仕事が多いのかな」

 -スペインのGKの方が(セランテスが影響を受けた漫画キャプテン翼の)若林源三に近いね。

 「そうそう」

 -ちょっと(同じキャプテン翼に登場するGK)若島津(健)も入んなきゃいけないね、日本だと。

 「そのうち言われると思います。『ジョン、こっちのポストを蹴ったらもっと高く飛べるぞ』って。若島津みたいにドリブルで突破でもするように」

 -進化したセランテスを楽しみにしてるよ。

 「じゃあ、また練習を見に来ていただけたら(ドリブルを)やります。ケン坊さんが練習に乱入していただいて。簡単にかわせる(笑)」

 -リーグ戦は残り10試合。意気込みを。

 「チームとしてはできるだけいい状態でシーズンを終えたいというのがあるので、順位もできる限り上で終わりたい。昨季、その前のアビスパを見ても、やっぱりシーズン終盤に降格争いをしているようなチームではない。早く降格(の恐れ)を取っ払えるように結果を出したい。個人的には今すごくいい状態。楽しんでサッカーをできているのが理由だと思う。サッカーをできることに幸せを感じられているので、そのままシーズンを終えたい」

 -よろしくお願いします!

 「(日本語で)ヨロシクオネガイシマス。オワリ」

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