ソフトバンク失速…秋山幸二氏が緊急提言「窮屈なプレー見たくない」

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西日本スポーツ評論家の秋山幸二氏 拡大

西日本スポーツ評論家の秋山幸二氏

2010年9月19日1面

 ◆ソフトバンク2―6楽天(18日・ヤフオクドーム)

 勝負どころで痛すぎる3連敗…。プロ2年目で11勝を挙げている高橋礼投手(23)が先発したが、初回にいきなり2失点。6回にも追加点を許した。打順を組み替えた打線も好機を生かせない。7連戦初戦の黒星で、西武のマジックは二つ減って「6」となり、ゲーム差は2に広がった。残り8試合。どうすれば…。ホークスを率いて2度も最終戦までもつれ込んだ激闘を制した本紙評論家の秋山幸二氏(57)に聞いた。

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 ソフトバンクがやらなければいけない野球を楽天がしていた。例えば4回の攻撃の場面、無死二塁で甲斐はバントを2度ファウルにし、バスターに切り替えたが、遊ゴロで走者を進められなかった。同点で1点が欲しい場面だっただけにソフトバンクにとってはもったいないミスだったと言わざるを得ない。逆に楽天は6回無死一、二塁で藤田が2球目にバスターを決めて勝ち越し右前適時打にし、試合を一気に優位にした。

 西武と激しい優勝争いをする中、選手たちは重圧を感じ、何か窮屈に野球をやっているように見える。初回無死満塁のデスパイネの3球三振は普段は手を出さないボール球を振りにいっていたし、先発の高橋礼も大胆に攻めていく姿勢が少し薄れているように思う。

 私は監督時代、2010年、14年と最終戦までもつれ込む優勝争いを経験し、結果的に優勝ができた。

 思い返すと、10年の私たちはチャレンジャーだった。08年は6位で、監督を引き受けた09年は3位。チャレンジャー精神で伸び伸びと野球をやった結果、最終盤の西武3連戦の初戦を小久保のサヨナラ弾で勝って勢いに乗り、3連勝で優勝へとつなげることができた。昨季は日本一にはなっているが、リーグ優勝は逃している。受けに回らず、チャレンジャーの気持ちで大胆に野球をやればいい。

 14年は中盤以降、苦しい戦いが続いた。そこに救世主が現れた。大隣だ。黄色靭帯(じんたい)骨化症という難病の手術を受けて復帰した彼は野球ができる喜びにあふれて投球をしていた。最終戦のオリックス戦でも先発し、6回無失点の好投を見せてくれた。

 けが人が多い中でここまで踏ん張ってきた。選手たちは、もっと野球を楽しめばいい。「俺がヒーローになってやる」という気持ちで。窮屈になっている姿をファンは見たくはないはずだ。 (西日本スポーツ評論家)

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