司令塔育てた恩師 エール 流選手指導・山田さん「ベストを尽くして」

西日本新聞

ラグビー日本代表の流大選手 拡大

ラグビー日本代表の流大選手

流大選手の活躍に期待する山田秀明さん

 20日開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に、ひときわ熱い視線を送る人がいる。福岡県久留米市の「りんどうヤングラガーズ」でコーチを務める山田秀明さん(65)は、同市出身で日本代表のスクラムハーフ、流大(ながれゆたか)選手(27)を小中学生時代に指導した。流選手に攻撃の起点となる重要ポジションを勧め、身長166センチの体で飛躍するきっかけをつくった恩師は「自分の役割と責任を果たし、ベストを尽くしてほしい」と期待を寄せる。

 「りんどう」は、未就学児から中学生まで現在約100人が所属。流選手が小学5年生のころから指導する山田さんは「負けず嫌いで、ラグビー大好き少年だった」と語る。「足が特別速いわけではなかったが、すばしっこさが飛び抜けていた」ことや、当時から小柄だったこともあり、「スクラムハーフで生きていけ」と背中を押した。

 山田さんは、ラグビーと向き合う流選手の姿勢が最も印象深かったという。「とにかく一生懸命。練習で絶対に手を抜かないし、嫌な顔を見せたり、弱音を吐いたりしない。一生懸命やるからみんなついていく」

 荒尾高(現岱志高、熊本県荒尾市)で全国大会に出場した流選手は、強豪の帝京大へ。4年生時には主将として、大学選手権6連覇を果たした。

 大学卒業を控え、久留米市で会った際には「いつかジャパン(日本代表)になれ」と激励した山田さん。流選手はトップリーグのサントリーサンゴリアス入りが決まり、同じポジションには当時の日本代表や強力な外国人選手がいたが、心配するどころか「勝負してきます」と闘志を見せた。言葉通りの活躍で2年目には主将に抜てきされ、今回、日本代表にも選ばれた。

 日本代表の初戦となる20日のロシア戦に、流選手は先発出場する。山田さんは第4戦となるスコットランド戦を横浜市まで観戦に行き、声援を送るつもりだ。 (片岡寛)

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