ソフトバンク千賀、打球直撃も粘投 工藤監督「責任感見えた」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

3回2死、オリックス・西村の打球を右脚に当てた千賀(撮影・佐藤桂一) 拡大

3回2死、オリックス・西村の打球を右脚に当てた千賀(撮影・佐藤桂一)

6回3失点と粘投した千賀 4回1死一塁、四球を選ぶ小島 4回1死一、二塁、四球を選ぶ中川 4回1死満塁、モヤは押し出しの四球を選ぶ 4回1死満塁、代打福田に押し出し四球

 ◆ソフトバンク4―3オリックス(19日・ヤフオクドーム)

 試合後、治療を終えた千賀は「チームが勝ったのが一番の救い。試合を壊さなくて良かった」とホッとした表情を見せたが、少し右脚をかばって歩いていた。「(痛みが)今、出てきた。試合中はそんなに分からなかったですけど」。マウンド上の緊張感から解放される一方で、痛みが込み上げた。

 6日ロッテ戦でノーヒットノーラン、前回登板の12日西武戦では強力打線を8回1失点に抑え込んだ右腕は、3回2死までオリックス打線を無安打に封じていた。先制点の援護ももらい、勢いづくかと思われていたが、西村のセンター返しが襲ってきた。ワンバウンドした打球は千賀の右膝付近に当たると、大きく三塁方向へ弾んだ。

 「力が入らなくなった」。スタンドがざわめく中、苦悶(くもん)の表情を浮かべた右腕は一度、ベンチに下がった。再び上がったマウンドで、宗からフォークで三振を奪ったが、影響は隠せなかった。

 明らかな異変を見せたのは、リードが3点に広がった直後の4回。1死一塁から小島、中川に連続四球を与えて満塁のピンチを招いた。ギアを切り替えてモヤに対すると、6球目にこの日最速の159キロをマーク。ただ、球速は出ても制御できない。フルカウントになり、8球目のフォークを見送られて押し出し四球となった。続く代打の福田にも四球を与え、4者連続四球で2者連続押し出しとなり1点差に迫られた。

 それでも、アイシングなどを受けながらマウンドに立った。「1本足(軸足)で立てなかったから」と5回からはクイックモーションでの投球を選択。6回1死からモヤに153キロ直球を同点ソロとされたが、リードは許さず6回3失点で勝ち負けは付かずとも、先発の仕事は果たした。この姿を工藤監督も「(打球が)当たっても自分でいいところを探していくというのは、本当にエースとしての責任感が見えた」とたたえた。

 逆転優勝へ向け、中4日を解禁して24日楽天戦(楽天生命パーク宮城)に先発予定。今後の患部の状態によっては見直される可能性もあるが、エースの意地がチームを奮い立たせたことは間違いない。 (鎌田真一郎)

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