ラグビーW杯日本代表CTB&FBトゥポウ 存在感増す「二刀流」 

西日本スポーツ 大窪 正一

本職のCTBに加え、FBもこなすトゥポウ。ディフェンスではSOの位置にも入る(撮影・冨永豊) 拡大

本職のCTBに加え、FBもこなすトゥポウ。ディフェンスではSOの位置にも入る(撮影・冨永豊)

 「二刀流」として存在感が増している。CTBが本職ながらFBもこなすウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)。前哨戦のパシフィック・ネーションズカップではFBで2試合、CTBで1試合に先発出場した。タックルを買われ、ディフェンスではSOの位置に入り、FW陣の突進を食い止める役割も担う。

 トンガ人の両親が移住したニュージーランドで生まれ、2歳からオーストラリアで過ごした。来日は2014年。多様性が特徴の日本代表の象徴的な存在だ。その生い立ちから強豪国の代表になれる資格もあったが、「15年W杯で日本が南アフリカを破った試合を見て、日本代表への思いが強くなった。チャンスをもらえて光栄」と喜ぶ。

 ラグビーが盛んなオーストラリア・ブリスベンステート高出身。17歳の時に13人制のリーグラグビーの契約を結び、4年間プレー後、21歳から15人制に転向した。コンタクトの頻度が高く、ボールをつなぐプレーの多い13人制の経験が、接点での強さやタックルを受けながらボールをつなぐ「オフロードパス」などに生かされている。

 188センチ、101キロの恵まれた体格を生かした突破力だけでなく、周りを生かす能力も高い。「堅樹(福岡)は世界トップのWTBの一人。スペースを与えたら誰も止められない。早めにボールを渡すように心掛けている」と献身的につなぎ役も。

 日本への思いは深い。「日本人の人柄が大好き。日本を離れるとその優しさが恋しくなる。好きな食べ物はラーメンとすし。もうマインドが日本人になっている」。福岡への愛着も強い。16年から所属するコカ・コーラが昨季限りでトップリーグ(TL)からトップチャレンジリーグに降格したが、チームに残った。「コーラの顔として代表で活躍し、自分がレベルアップすることでまたTLで戦えるチームにしたい」。所属への思いも心に秘め、晴れ舞台に臨む。 (大窪正一)

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