雄星も浅村も抜けた西武がV2できた要因/秋山幸二

西日本スポーツ

 西武はなぜ優勝できたのか。西武OBでソフトバンクの前監督でもある西日本スポーツ評論家、秋山幸二氏(57)が分析した。

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 今季も西武は打ち勝つ野球で優勝をつかんだ。若い投手陣をカバーする強力打線の得点力で他球団を圧倒した。4点台の防御率はリーグワーストだが、総得点はパ・リーグで唯一700を超え、ソフトバンクより170点近く多く稼いだ。昨季はホームランを含めた長打力がクローズアップされたが、浅村の抜けた今季は機動力を絡め、打線がつながった印象が強い。

 その中で大きかったのが、中村の完全復活だ。昨季は速い球に対して手打ちになっていたように見えた。シーズン中も少し話をしたが、技術的には、ボールを捉える自分のポイントに対して、テークバックで距離が取れるようになったのが最大の要因だ。構えからバットを下げ、下半身から動いている。ボールに対して柔らかくなったから、中堅から右方向への打球も増えた。キャリアハイの打率も残し、18年目にして「覚醒」したと言ってもいい。

 開幕から4番を務めていた山川が調子を落とす中で、入れ替わるように中村が状態を上げ、4番に座った。今季だけで満塁本塁打が4本。勝負強さが光る。山川、森と争いながら、西武勢がトップ3を占めた打点では120を超えた。

 規定打席に到達した選手が8人いる。主力にけが人が出なかった証し。ソフトバンクの4人と比べると、その違いは明らかだ。ベテランと若手が融合した打力の西武。終盤は投手陣も踏ん張り、歯車がかみ合った。勝ちパターンの8回を支えた平井の存在も際だった。(西日本スポーツ評論家)

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