福岡にラグビーW杯の熱狂 カナダ選手の母は「優しい、きれい、ラーメンおいしい」

西日本スポーツ 広田 亜貴子

 ◆ラグビーワールドカップ(W杯)1次リーグB組 イタリア48-7カナダ(26日・レベルファイブスタジアム)

 九州でもラグビーのワールドカップ(W杯)がキックオフした。福岡市のレベルファイブスタジアムで26日、イタリア(世界ランキング14位)対カナダ(同22位)戦があり、ホイッスルを待ちかねた1万6984人の熱気に包まれた。試合は7トライを挙げたイタリアが48-7で圧勝した。

■「愛」「ビール」外国人も自作の鉢巻き 

 会場は国際色豊かな雰囲気であふれた。試合前の広場にはチームカラーでもあるイタリアの「青」とカナダの「赤」を身にまとったファンが集結。打ち鳴らされる太鼓の音とともに選手が夕暮れのピッチに現れると、観客席は大喝采。カナダ代表のCTB、ルサージュの両親は息子の特大顔パネルを手に声をからした。トロントから駆けつけた母のマギーさんは「福岡の人は優しく、街もきれい。ラーメンもおいしい」と福岡の地が気に入った様子。カナダ人の父と家族4人で観戦した福岡市のパクイン征仁さん(13)は「速攻のプレーが見たい」と、スピード豊かなカナダのプレーに興奮しっぱなしだった。

 大会公式スポンサーの三菱地所(東京)は、来場者に鉢巻きと筆ペンを無料配布するブースを設置した。「習字の体験などを通して日本の文化に触れていただければ」と担当者は説明。外国人の来場者には「勝利」「愛」「ビール」といった文字が人気で、自作の鉢巻きを巻いて楽しんだ。

■アビDJが九州開幕戦も担当感慨深げ 

 前半7分にイタリアのナンバー8、ステインが初トライを奪うとボルテージは最高潮。試合の合間には三三七拍子や、立ち上がって波をつくるウエーブでスタンドは一体となった。レベルファイブスタジアムで24年間、アビスパ福岡のスタジアムDJを務めるスポーツキャスターの信川竜太さん(48)がこの試合のDJを担当。「九州で見られる一生に一度のビッグイベント。勝ち負けを超えた、スポーツの素晴らしさを観客の皆さんと一緒に味わうことができた」と感慨深げだった。

 36-0とイタリアの大量リードで迎えた後半28分、カナダのWTB、コーが独走トライを決めるとファンは割れんばかりの拍手で「カナダコール」を送り続けた。東福岡自彊館中のラグビー部で主将の内田強太さん(14)は「テクニックはもちろん、チームワークの大切さを学んだ。自分たちの試合に生かしたい」と目を輝かせた。 (広田亜貴子)

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