J1鳥栖 勝ち点3スルリ 終了間際にPK献上

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J1第27節 鳥栖3-3浦和(28日・駅前不動産スタジアム)

 サガン鳥栖があと一歩で勝ち点3を逃した。2点ビハインドの後半に原川力(26)、金崎夢生(30)、クエンカ(28)のゴールで逆転したが、終了間際に微妙な判定によるPKを決められてドローに終わった。それでも勝ち点を28に伸ばし、J1自動残留ラインの15位とは勝ち点3差に接近。残り7試合となったリーグ戦での残留へ自信を深めた。鹿島は札幌と1-1で引き分け。勝ち点52でFC東京と並び、得失点差で暫定首位に立った。C大阪はG大阪ーに3-1で快勝し、5連勝。最下位の磐田は大分に競り勝ち、連敗を3で止めて8戦ぶり勝利。

 何とも後味の悪い幕切れだった。1点リードの後半ロスタイム。鳥栖のペナルティーエリア内で、金井が浦和の岩波と接触した。これを押し倒したと主審に判断され、PKを取られた。浦和の杉本に冷静に決められて3-3のドロー。納得のいかない鳥栖の選手たちは試合後、審判団に詰め寄り、スタンドからはブーイングが鳴り響いた。

 金明輝監督は怒りが収まらなかった。「こんなに両チームが納得しないジャッジがあるのか」。1-2で迎えた後半29分に金崎のゴールで追いついた場面では、直前にボールに触れた豊田がオフサイドの位置だったのではという浦和側の猛抗議が認められなかった。残留争いに巻き込まれ、ただでさえストレスを抱えている両チーム。後半ロスタイムの悪夢を振り返り、金井は「あれで(PKを)取られるのはちょっと…と思いますけれど、審判が決めたからには何も言えない」と沸き立つ不満を押し殺した。

 勝ち点「2」を失ったのは痛い。それでも、一時勝ち越しのゴールを決めたクエンカは「0-2から巻き返せた。これがサガンのスピリット」と胸を張る。後半開始から途中出場した豊田が攻撃の起点となり、前線で体を張って得たFKやCKから得点した。劣勢でも足を止めず、プレスをかける懸命さは健在だ。

 昨季までの強みだった守備を立て直せるかがリーグ戦残り7試合に向けての鍵となる。原川は「前半30分までの失点が多い。しっかり修正しないと」と課題を挙げた。立ち上がりから魂を込めて戦えば、残留は十分可能な位置にいる。 (末継智章)

PR

サガン鳥栖 アクセスランキング

PR

注目のテーマ