ソフトバンク野村、初打席初安打 球団高卒1年目野手では04年明石以来

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆オリックス3-3ソフトバンク(28日・京セラドーム大阪)

 レギュラーシーズン最終戦の一つ前に強打のルーキーが輝きを放った。ドラフト3位で入団し、この日初めて1軍に昇格した野村大樹内野手(19)。9回の第1打席で右前打を放ち、ホークスの高卒1年目野手として2004年の明石以来15年ぶりのプロ初打席初安打をマークした。2位に終わったチームがクライマックスシリーズ(CS)に向けて爪を研ぐ中、未来を担う若手が躍動している。

 ホークスの次代を担うべき男が輝かしいデビューを飾った。この日初めて出場選手登録をされたドラフト3位ルーキーの野村だ。7回の守備からサードで出場。プロ初打席は同点の9回2死一、二塁という好機に訪れた。1ボール1ストライクから、荒西が外角に投じた143キロの真っすぐに思い切り食らいつく。鋭い打球は右前に落ち「H」ランプがともった。

 「打撃面では緊張はしなかった。1軍でこういう機会を頂き、安打を打てた。本当にうれしいです」。一塁ベース上で両腕を上げ、初々しい笑みを浮かべた。延長12回の第2打席で放った遊直も鋭い当たり。持ち前の打撃を、1軍という晴れ舞台で披露した。

 球団で高卒1年目野手が1軍に昇格するのは、2011年の山下(現楽天)以来8年ぶり。だが初出場で初打席初安打となれば、偶然にもこの日野村と交代した明石が前身のダイエー時代の04年に記録して以来15年ぶり。ソフトバンクとなってからは初の快挙だ。

 「つい先日まで仙台で3軍に出ていたのに」。野村は目まぐるしい環境の変化に驚く。前日の27日も鳴尾浜で2軍戦に出場。そんな慌ただしい中で結んだ約束を守った。昇格が決まると、現在ハワイに旅行中の両親から現地は深夜にもかかわらず電話をもらった。「3度はバットを振ってこいよ」-。だからこそ「(最初の打席で)1球目を見逃してしまったので、ストライクが来たら絶対振ろうと決めていた。ボールは親にプレゼントします」とまた笑う。2打席で5度、バットを振った。

 ロッテの藤原、広島の小園らライバル視する高卒同期の野手が1軍デビューしていき「うらやましかった」と悔しがった。一方で東京・早実高時代に清宮(日本ハム)の後ろで4番を張った男が自信を失うことはなかった。7月にヤフオクドームを3軍選手として見学。雰囲気に感動しながらも分析をした。「球場は広い。でもしっかり振ればテラスには届くと思う。1軍はそんなに遠い距離だとは思わない」。レギュラーシーズンの最後に巡ってきたチャンスで、19歳は言葉通りの活躍を見せた。 (山田孝人)

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