工藤監督「結果には非常に責任」2年連続下剋上へ布石

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆オリックス5-1ソフトバンク(29日・京セラドーム大阪)

 「CS必勝態勢」だ!! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(56)が、レギュラーシーズン最終戦で2年連続の「下克上日本一」を見据えた手を打った。救援陣の柱の一人、モイネロに「回またぎ」の練習をさせるなど、来月5日開幕のクライマックスシリーズ(CS)へ準備着々。監督5年目で初めて80勝に届かなかった悔しさは、自らが中心選手として達成した1990~92年の西武以来となる3年連続日本一で晴らす。

■2差フィニッシュ

 今季143試合目を白星で飾れなかった。4点を追う9回2死。牧原が遊ゴロに倒れると、工藤監督は腕組みをしたままグラウンドを凝視した。2位に甘んじた今季の最終成績は76勝62敗5分け。監督5年目で初めて80勝に届かず、西武とは2ゲーム差で終えた。

 今季の悔しさを改めて受け止めると、選手らと京セラドーム大阪のファンに1年の御礼のあいさつ。その直後、表情は強烈な「リベンジモード」へ切り替わった。今季もクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり、短期決戦で西武を撃破する覚悟がにじみ出た。

 「本当に厳しいシーズンではありましたが、ケガ人が出た中で若い選手の成長も見られた。結果に関しては非常に責任を感じていますし、CSに向けて、しっかりと戦力を整えて戦っていきたい」

 2位が確定していたこともあり、今季最終カードのオリックス2連戦で短期決戦への準備を整えた。CSの先発ローテは今季13勝の千賀と同12勝の高橋礼の2桁勝利コンビに、CSでは4勝無敗の戦績を誇るバンデンハークを加えた3投手を軸に組む方針だ。

 28日は右肘痛から復帰2試合目のバンデンハークに6回109球を投げさせ、スタミナ面でもCSでの先発に支障がないことを確認した。この日は高橋礼が初回に四死球絡みで4失点しながら2回以降は無失点。規定投球回に達するとともに修正能力を証明した。

 昨季はCSで日本ハム、西武を連破し、球団初の「下克上」で日本一に上り詰めた。優勝した2015、17年も日本一を達成している工藤監督は「投手は非常に大事。しっかり守るというところは大事になる」と説明。自慢の投手陣を中心とした守りから、短期決戦を制する考えだ。

■モイネロ回またぎ

 救援陣の準備もきっちり遂行した。28日は復帰2試合目の登板だった石川が2回を無失点。29日は救援の柱の一人であるモイネロをあえて7回無死一、二塁でマウンドに送り、8回1死までの「回またぎ」で投げさせた。全ては間もなく始まるポストシーズンの戦いを見据えたものだった。

 「準備をしっかりすることが何より大事。みんなで準備をして、しっかりした戦いをみなさんに見せたい。3年連続日本一という可能性がまだあるので、そこを目指してしっかり頑張っていく」。工藤監督は改めて強調した。1990~92年の西武以来となる3年連続日本一で、必ずレギュラーシーズンの悔しさを晴らす。 (倉成孝史)

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