ソフトバンク高橋礼 大量失点から規定到達「警告」で目が覚めた

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オリックス5-1ソフトバンク(29日・京セラドーム大阪)

 クライマックスシリーズ(CS)に向け、“うみ”は出し切った。高橋礼は倉野投手コーチのひと言で目が覚めた。「このままでは、投げさせられないぞ」。初回に2死から3四死球を与えると連続適時打を浴び大量4失点。カウントを整えようと「初回は少し守りに入っていた」。6回を投げきれば自身初の規定投球回に達するというラストチャンスを、みすみすふいにするわけにいかなかった。

 もちろん、イニングを稼ぐことが目的ではない。イメージしていたのはポストシーズンの戦い。2回以降は、楽天、西武の左打者を想定しながら、緩急を駆使した投球を展開した。100キロに満たないカーブをアクセントに、スライダーも織り交ぜ翻弄(ほんろう)。西野をシンカーで二ゴロに仕留め、安達をスライダー、小田をカーブで右飛に打ち取った3回以降は1安打に抑えた。

 6回4失点で6敗目を喫したが、2年目のシーズンは23試合、143イニングの登板で12勝6敗、防御率3・34の成績を残した。堂々の新人王の最有力候補だが、2年目のサブマリンは「勝ち星は付いたけど、自分の中ではまだ納得できない。でも、規定(投球回)に達したのはよかった」と、何よりも先発として1年間投げ抜いた勲章を手にしたことに充実感を得ていた。

 春季キャンプでバンデンハークや石川が出遅れたこともあり、開幕ローテーションの最後の1枠に滑り込んだ。そこから自身開幕5連勝を飾ると、初の球宴にも出場し、後半戦はカード頭を託されるまでになった。倉野投手コーチも「6番目から千賀の次に勝てる投手になって、大きな力になってくれた」と評価する。

 ここからが1年の集大成。ポストシーズンの戦いが待つ。シーズン最後の登板で修正力を見せた右腕は「CSにつながると思う」と“本番”に向け自信をにじませた。 (鎌田真一郎)

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